日本ゴルフ協会の五輪ゴルフ競技対策本部は3日、2020年東京五輪での女子コーチ就任を要請していた元世界ランク1位の宮里藍さん(33)から就任を辞退する旨の連絡があったことを明らかにした。同本部強化委員会は、東京大会における女子コーチについては、委員会内で協議し、今後の方針、人選を決めるとしている。
宮里さんのコメントは以下の通り。
「正式なオファーを受けてから自分なりにいろいろと考え悩みました。正直、素晴らしいチャンスを与えていただいたことは大変光栄であり、とても嬉しかったです。コーチングには非常に強い関心があり、特にジュニアや若い世代にはメンタルトレーニングの大切さ、人間力を培っておく大切さを伝えていきたいと思っています。私自身、Vision54を学ぶことにより、アメリカと日本で活動することが出来たと実感しております。しかし、昨年現役を引退したばかりでコーチング経験がなく、まずはコーチングについて深く学んでいきたいと考えているところでの要請でしたので、はたしてこの状況で、選手にとってベストな状況を作ることが出来るのだろうか、という懸念がずっと頭から離れず、最終的に今回はまだ難しいと判断するに至りました。強化委員会の皆様には、長い間お待たせした挙句の報告で、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。そしてこの判断を尊重していただき深く感謝申し上げます。そのお気持ちに応えるためにもまずは、コーチングやジュニア教育についてきちんと学び、近い将来、これまでとは違う形でゴルフ界に貢献出来ればと考えております。」(原文まま)