権藤可恋、4戦ぶり予選通過…シード獲得で“別ルート”プロ入りだ


11番ティーショットを放ち打球の行方を追う権藤可恋

11番ティーショットを放ち打球の行方を追う権藤可恋

 ◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス第2日(27日、山梨・鳴沢GC=6685ヤード、パー72)

 単年登録でツアーに参戦する権藤可恋(22)=フリー=は74とスコアを落としたものの、通算1オーバー31位で4戦ぶりに予選を通過した。過去3度プロテストに失敗し、今年は賞金ランク50位以内でシードを獲得して、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の「プロ会員」を目指す。今季獲得賞金は約1835万円でランク27位。昨年のシード圏内まで残り400万円賞金を積み重ねていく。

 バーディーはなかったが、粘りのプレーで後半戦初の予選通過を決め、権藤は胸をなで下ろした。16位から31位に後退したが、「予選落ちが続いたので、どうにか4日間プレーできればと思っていた」と冷静に話した。

 ツアーに参戦して4年目だが、プロテストには14年の初挑戦から3年連続で、とくに15、16年は2打及ばず失敗した。前半戦は予選会4位、後半戦はリランキング5位の資格で出場の今季は「シードを取れば会員になれるので、そこにチャレンジしよう」と同週の最終プロテストには目もくれず、ツアーに残って賞金加算を目指した。

 4月までに3度トップ10(最高は3位)と好調で、シード権の賞金ランク50位以内までは400万円程度。「この4日間は自分にとってのプロテスト」と、今週単独7位以上で一気に決めたい気持ちもあるが、「しっかりやっていけば、シーズンの終わりに届いていると思う」と“別ルート”でのプロ入りに自信を見せた。(岩原 正幸)

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