「女タイガー」飛ばし屋、葭葉が2位スタート


11番ティーショットを放つ葭葉ルミ

11番ティーショットを放つ葭葉ルミ

 メジャー第3戦日本女子オープン第1日(27日、千葉CC野田C=6677ヤード、パー72)

 120選手が参加し、60選手ずつが午前、午後組に分かれてプレー。小雨が降りしきる中、午前組が終了した。ドライバー飛距離ランク2位(259・16ヤード)の葭葉ルミ(25)=富士住建=が難コースで5バーディー、2ボギーの3アンダー、69で回り、首位と1打差の2位と好発進した。韓国のイ・ナリ(30)=ゴルフ5=が4アンダー、68で首位。1968年の第1回大会から4連覇した樋口久子以来、史上2人目となる3連覇を狙う畑岡奈紗(19)=森ビル=は午後組で7ホールを消化して1オーバー。

 先週の米男子ツアー最終戦、ツアー選手権で5年ぶりの復活優勝を飾ったタイガー・ウッズ(42)=米国=と同じくナイキと総合契約を結ぶ葭葉は、最高のイメージを持って今大会のメジャーに臨んだ。持ち前の飛距離を生かして、4つあるパー5のうち3つでバーディー奪取。絶好のスタートを切った葭葉は「タイガーの優勝シーンは録画して何度も見ました。素晴らしかった。感動しました。私も女タイガーと呼ばれたらいいですね」と目を輝かせて話した。

 日本女子ゴルフ最最高峰の今大会にかける思いは強い。葭葉がプロとして初めて出場した大会が、愛知・名古屋GC和合Cで開催された2011年の日本女子オープンだった。2日間で19オーバーをたたき、予選落ち。「プロが戦うコースはこんなに難しいのか、とくじけました。プロになるのを辞めようとさえ思いました」と失意のどん底に突き落とされたプロデビュー戦を振り返る。

 それから7年。4年連続賞金シードを獲得中のトッププロに成長した。「日本女子オープンは一度は取りたい」。男子プロ並みのマッスルバックアイアン、重く硬いシャフトを使いこなす“女タイガー”は初のメジャー優勝への意欲を隠さなかった。

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