河本結、新人戦首位発進…寒さで軒並み飛距離ダウンも「いつもと変わらない」


1番ティーショットを打つ河本結

1番ティーショットを打つ河本結

 ◆女子プロゴルフ新人戦 加賀電子カップ第1日(6日、千葉・グレートアイランドC)

 第1ラウンドが行われ、今季下部ツアー賞金女王の河本結(20)=エリエール=が、1アンダー71で、原英莉花(19)=フリー=と並び首位発進した。気温10度の寒さで10ヤード以上飛距離が落ちた選手がいる中「いつもと変わらない」と手応え。在籍する日体大で西武のドラフト1位、松本航(22)らを育てた元中日、現同大学野球部の辻孟彦コーチ(29)に今冬弟子入りし、さらなる飛距離アップを狙う。大会は2日間で行われ、優勝者には来季開幕戦の出場権が与えられる。

 飛距離は落ちなかった。時より雨が強く降り、気温10度に満たない極寒。選手たちから「10ヤード以上ショートした」と声が相次ぐ中、河本は「変わらないですね」ときっぱり。5バーディー、4ボギーの71で1アンダー首位発進。「(距離が)落ちてないのはよかった」とうなずいた。

 携帯の待ち受け画面に設定したゴルフでの目標を眺めるのが日課だ。掲げた4項目の中の1つが飛距離アップだった。体重はこの2、3か月で4キロ増えて62キロ。飛距離も10ヤード伸びたというが、依然として重要課題に挙げる。

 日体大ゴルフ部所属。隣で練習している野球部の辻コーチから木製バットと一緒に「可動域を広げながら筋力も上げたら」と助言された。小学生時代に1日1000回、野球のバットを振って鍛えていた河本に響き「ゴルフと野球は共通点が多い。この冬は辻コーチにお願いするつもり」。今年のドラフトで西武入りした松本らを育てた手腕にパワーアップを委ねた。

 出場選手の中で今季、もっとも多く4回の優勝を味わった。「優勝は悔しさが飛んでいくお薬みたいなもの」。飛躍の2018年を有終の美で飾る。(宮下 京香)

 ◆河本 結(かわもと・ゆい)1998年8月29日、愛媛・松山市生まれ。20歳。両親の影響で5歳からゴルフを始める。12年マンシングウェアレディース東海クラシックに14歳でツアーデビュー。愛媛・松山聖陵高から日体大に進学。師匠は米国留学経験のある目澤秀憲氏(27)。ドライバーの平均飛距離は260ヤード。163センチ、62キロ。家族は両親と日体大1年の弟・力さん。憧れの選手はタイガー・ウッズ。

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