18歳女子大生・安田祐香、オーガスタで日本人最高3位「幸せでした」


 ◆米ゴルフ オーガスタナショナル女子アマ最終日(6日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC)

 【オーガスタ(米ジョージア州)6日=榎本友一】新規大会で3打差6位から出た安田祐香(18)=大手前大1年=は4バーディー、4ボギーの72で回り、通算2アンダーで3位。オーガスタナショナルGCでの公式戦に日本女子で初出場し、同コースでの男女通じて日本人最高位に入った。ジェニファー・カップチョ(21)=米国=が10アンダーで初優勝。全米女子オープン、AIG全英オープンの出場権を獲得した。

 アゼリアの花が咲き誇る聖地で、安田の笑顔も“満開”となった。オーガスタで日本女子として初の実戦ラウンド。オーガスタナショナルGCでの公式戦3位はマスターズを含め日本人過去最高成績だ。両親が見守る前で「アンダーパーで回りたかったが、順位は上に行けたので良かった。興奮が止まらなくて。幸せでした」と瞳を輝かせた。

 ショットがさえた。「緊張した」と1番はボギー発進も2番パー5で2オン2パットで取り返す。4番で3メートルにつけて伸ばすと、首位と2打差に。圧巻は145ヤードの16番パー3。7アイアンでピン左上2メートルへ運ぶと、大きな拍手を浴びた。

 女子のアマ大会では異例の2万人超の観衆が集った。「プロ(日本ツアー)の最終日最終組で回った時よりも緊張した」と安田。グリーンは軟らかく、半数のホールがマスターズ最終日と同じピン位置に切られた。ティーは各ホール前に出され、全長はマスターズよりも1110ヤード短かった。

 秋にプロテストを受験予定。次戦はアジア・パシフィック女子アマ(25~28日、茨城・ザ・ロイヤルGC)。優勝者には7月のエビアン選手権、8月のAIG全英女子オープンのメジャー2大会の出場権が与えられる。「この経験を生かし海外メジャーでもプレーしてみたい」。歴史的一歩を踏んだ安田が世界の頂点に再び挑む。

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか)2000年12月24日、兵庫・神戸市生まれ。18歳。有村智恵らを輩出した坂田塾に小3で入り、本格的にゴルフを始める。小5でスコア70台をマーク。17年日本女子アマで優勝しアマ日本代表入り。プロツアーでは17~18年にアマ最長タイの10戦連続予選通過。ツアー最高成績は18年の大東建託・いい部屋ネットレディスの3位。163センチ、54キロ。家族は両親と姉。

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