◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権(16~19日、米ニューヨーク州ベスページブラックC=7459ヤード、パー70)
4月のメジャー初戦マスターズで、メジャー大会としては11年ぶりの復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ(43)=米国=は開幕3日前の13日、練習ラウンドで9ホールを回った。14日に公式会見が開かれる。
今回と同じニューヨーク州の東部に位置する島、ロングアイランドで行われた昨年6月の全米オープン(シネコックヒルズGC)に続き、ウッズが自前の超豪華クルーザー(ヨット)から会場入りすることが話題になっている。
「golf.com」や「newsday.com」など米メディアの報道によれば、ウッズが所有するクルーザーは約2週間前から、会場近くのオイスター湾に停泊している。2004年に2000万ドル(約22億円)で購入し、プライバシー号と名付けられた。全長155フィート(約47メートル)のボートで船内は6500平方フィート(約607平方メートル)ある。21人が寝泊まりできるとされ、ジェットバス、ジム、エレベーター、バーなども完備されている豪華さだ。
ウッズはマスターズ以来、約1か月ぶりの試合となる。6日には、ホワイトハウスでトランプ米大統領から「大統領自由勲章」を授与された。ゴルファーとしては4人目の快挙で、時おり涙ぐみながら、「信じられない経験。マスターズを勝てたことはゴルフ人生のハイライト」と話していた。
全米プロは99、2000、06、07年と過去4勝しており、昨年は2位と優勝争いを演じた。英ブックメーカー・ウィリアムヒルの最新優勝オッズでは、前年覇者のブルックス・ケプカ(米国)の11倍、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)の12倍に続き、ロリー・マキロイ(英国)と並び13倍で3番手に推されている。
会場のベスページブラックCは、02年に全米オープンを制したコース。メジャー連勝となれば06年の全英オープン&全米プロ以来、自身13年ぶりとなる。8月から5月に開催時期を移した今大会で、メジャー通算16勝目を挙げることができるのか。予選ラウンド(16、17日)でケプカ、昨年全英オープン覇者のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)と回るスーパースターが最大の注目の的である。