石川遼、逆転賞金王へアイアン復調 ショット乱れカバーしボギーなし3差14位発進


試合後のイベントで、子どもたちと記念撮影に参加した石川遼(上)

試合後のイベントで、子どもたちと記念撮影に参加した石川遼(上)

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第1日(28日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 賞金ランク5位の石川遼(28)=カシオ=は3バーディー、ボギーなしの69をマーク。ショットが荒れ気味の中、首位と3打差の14位と上々のスタートを切った。今季1ラウンド当たりのバーディー獲得率ツアー1位の選手会長は、復調気配のアイアンショットを武器に、2連勝での逆転賞金王取りに挑む。通算12勝の宮本勝昌(47)=ハートンホテル=が6アンダーの単独首位。

 ティーショットの乱れを得意のショートゲームでカバーした。出だしの10番。石川は冷たい雨の中、ウェッジで1メートルにつけてバーディー発進すると、18番はチップインバーディー。最終9番は、残り105ヤードからウェッジで1・5メートルにつけて伸ばした。フェアウェーキープ率35・71%(85位)も3差での滑り出しに「リカバリーが良かった。天気が悪くてついていたな、と」と苦笑いで振り返った。

 同じく連勝で逆転賞金王の可能性を残す賞金ランク6位の堀川未来夢(26)、高校の後輩・浅地洋佑(26)と同組で回った。3人ともボギーなしの珍記録も誕生。石川は、8番でグリーン左奥のバンカーに第1打を入れるピンチも2打目を1メートルに寄せてパーセーブ。「皆、意識してやっていた。なかなかないですよね」と安どの笑みを浮かべた。

 13年から大会主催のカシオ計算機と所属契約を結ぶ。毎年、バーディー数と同じ数の電子辞書を会場近くの小学校へ寄付する。昨年よりも出場試合数は4減って17戦も、14台多い263台を寄付し「良かったです」と安ど。「アイアン(ショット)が平均で言ったら、去年の3分の2か、半分くらいの距離についている」と石川。残り3日間、バーディーを量産して逆転でのホスト大会制覇を成し遂げる。(榎本 友一)

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