上田桃子がオンライントークショーに参加「自分の気持ちに正直に生きることが大事」


上田桃子

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 女子ゴルフでツアー通算15勝の上田桃子(34)=フリー=が28日、EYジャパン社が開催した女性アスリートビジネスネットワーク・ワークショップにオンラインでゲスト出演した。ウォンテッドリー社・代表取締役CEOの仲暁子氏、登山家・冒険家の南谷真鈴さんと約1時間、トークセッションを行った。

 上田はコロナ禍での練習を「なかなか練習時間、場所も日常のような感じでは行えなかった。その中で自分がどういうことをやりたいのかを、練習前に決めておいてトライしていた。(コースや練習場に行くのは)普段は週に4、5回だが、今回は週に1、2回でした」と振り返った。

 トークセッションのテーマは“既存の枠にとらわれない考え方”とは。2007年に21歳の最年少で賞金女王に輝いた上田は「(当時は)年齢のことより、賞金女王になったんだという達成感があった」とし、「(今は)少しずつ選手の層も変わってきているが、自分の中で“既存の枠”という考え方自体があまりない。何が正解かは個人個人で違う。ある種、既存の枠という考えを持たないようにしているのかもしれない」と語った。

 視聴者から寄せられた質問で「行き詰まったらどうしますか?」と聞かれ、「まず自分がどこに向かいたいのか、自分の幸せが何なのかというところを考えます。いろんな人に相談したりはするけど、最終的にはいつも自分で決断する。それが責任感にもつながる」と強調した。

 トレーニングや練習の場面でも「小さい目標を作るようにして、その積み重ねが大きなゴールになる。これができたらクリアと、達成感を重ねていくことが自信になる。できたかできないかより、やろうとしたか。結果につながればさらに自信になる」と続けた。

 アスリートのセカンドキャリアについても話題が及び、「正直、私もこれから模索していかないといけない。それこそ既存のあり方というか、アスリートはこうなっていくという先輩たちの姿を見ている。そういうこと以外にも何かできることはないか、いろいろ見ている。自分が何ができるのかもを含めて現役を引退してから、まずいろんなことを勉強したいなと考えています。アスリートだから伝えられる言葉の重みもある。言葉を大切に勉強したいと思います」と明かした。

 最後には「私もまだまだチャレンジしている身。何が正解かは分からないけど、チャレンジし続けることで答えが見つかっていくのかなと思います。私の場合は失敗ばかりして、失敗から学んだことが多い。その失敗を繰り返さないように」と語り、「やりたくなることが見つかるには、外に目を向けることが大事。自分の気持ちに正直に生きていくことが一番大事なことだと思います」とメッセージを送った。司会者から8月のメジャー、AIG全英女子オープンでの活躍を期待され、「ベストを尽くしてきたいと思います」と力を込めた。

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