女子ゴルフのプロテストが今月から始まり、6月まで各地で行われる。今春に埼玉栄高を卒業した期待の18歳アマチュア、岩井明愛(あきえ)&千怜(ちさと)の双子姉妹が29日までにスポーツ報知のインタビューに応じ、「2人で一発合格」を誓い合った。ともに4月から埼玉・武蔵丘短大に進学し、2人が互いの性格や自身の将来像を語った。(取材・岩原正幸、宮下京香)
岩井姉妹は同じ目標に向かい、努力を続けている。姉・明愛は最終テストから、妹・千怜は1次(31日~4月2日)から20人強の“狭き門”を目指す。
明愛(以下、明)「アプローチ、パターを重点的に練習しています」
千怜(以下、千)「ちょっとずつゴルフも良くなり、少し自信が湧いてきました」
8歳の時、父・雄士さん(48)に練習場に連れられ、ゴルフを始めた。ジュニアの大会で実績を残し、高校進学時に2人ともプロを意識した。
明「陸上、サッカーもやっていたが、ゴルフが一番好きだった。トレーニングはきついけど、2人でやるから頑張れます」
千「体幹、筋トレ、走り。心の中で『明愛が頑張ってるから私も頑張ろう』って」
同時出場する大会では、どういう心境なのだろうか。
明「ライバルというより、2人で頑張ろうという気持ちが多いかな」
千「やっぱりゴルフは自分との闘い。順位で負けて悔しいのはあるけど、あまり考えない」
性格、ゴルフスタイルで似ている部分、違いは。
明「千怜はコツコツ努力家。プレーも丁寧なイメージです」
千「明愛は天才肌で、吸収力があり何でもできちゃう。ピンをバンバン狙っていくタイプ」
2人が憧れる選手は男子の石川遼(29)。姉妹と一緒にラウンドしてもらったこともあるという。
千「自分たちが疑問に思ったことを聞いて、教えていただきました」
父は公務員という一般的な家庭で生まれ育った。
明「早くプロになって両親に恩返ししたい。家族でいつか海外旅行に行きたい」
プロテストへの意気込みとプロでの目標は。
明「皆さんから応援されるようなプレーヤーになりたい」
千「2人で一発合格します」
明「頑張ろう!」
◆女子プロテスト 20年後半に実施予定分が新型コロナの影響で約半年延期となった。受験資格は延期前の開催年度(20年4月1日)時点で17歳以上の女子。最終プロテスト20位タイまでが合格。例年は年1回だが、今年は2回実施する予定。
◆双子の女子プロ 元プロ野球ソフトバンクコーチの久保康生氏の娘・啓子(2008年入会)&宣子(のりこ、10年入会)、池内絵梨藻&真梨藻(ともに10年入会)、本山恵子&裕子(ともに1991年入会)がいる。
◆岩井 明愛、千怜(いわい・あきえ、ちさと)ともに2002年7月5日、埼玉・比企郡生まれ。18歳。埼玉栄高卒。8歳から父の影響でゴルフを始める。ドライバーの平均飛距離は240ヤードで同じ。2人ともスポーツ歴は陸上で、憧れの選手は石川遼。姉は18年全国高校選手権春季大会優勝、妹は同年東日本高校選抜春季大会優勝。名前の由来は姉が「明るく、愛されるように」、妹は「賢い子に」と名付けられた。姉は身長160センチ、妹は161センチ。