ゴルフのオーガスタナショナル女子アマ選手権最終日が3日、翌週の男子のメジャー、マスターズと同じ米ジョージア州・オーガスタナショナルGC(パー72)で行われた。5位から出た梶谷翼(17)=兵庫・滝川二高=がプレーオフを1ホール目で制し、日本勢&アジア勢初の優勝を達成した。
梶谷は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算1オーバーでエミリア・ミグリアシオ(21)=米国=とのプレーオフに突入。相手がボギーとしたのに対し、パーで優勝を決めた。10位で出た上野菜々子(20)=東海大大阪仰星高卒=は78で通算9オーバーの19位だった。
梶谷は緊張した表情で優勝会見に登場し、「優勝したかった大会の一つで、夢や目標が実現して率直にうれしい。ランキングも上がるし、全米女子オープン(とAIG全英女子オープン)に出場できる権利も取れて、次へのステップを踏める。日本人、アジア人初優勝というのはうれしい。今日は、せっかくのチャンスなので最後まで楽しめたらと心掛けてスタートした。ベストショットを選ぶのは難しいけど、一つ一つのショットが積み重なって優勝できたと思う。(オーガスタナショナルでは)タイガー・ウッズ選手の復活優勝が印象に残っています」などとコメントした。
◆梶谷 翼(かじたに・つばさ)2003年9月12日、岡山市生まれ。17歳。7歳の時に両親の影響でゴルフを始める。15、16年世界ジュニア選手権で連覇。19年に兵庫・滝川二高に入学し、1年時の日本女子オープン9位でベストアマを獲得。同年、日本ジュニア選手権優勝、オーストラリア女子アマ選手権2位。家族は両親と弟。160センチ、62キロ。
◆オーガスタナショナル女子アマ選手権 19年に第1回大会が行われ、昨年は新型コロナの影響で中止となり今大会で2回目の開催。85選手が出場し、予選Rは米ジョージア州チャンピオンズ・リトリートGCで行われ、上位30人が進む決勝Rは、翌週にマスターズが行われる同州のオーガスタナショナルGCで開催。第1回大会は安田祐香、笹生優花が3位。