小祝さくら、3打差4位 第2日18番のトリプルボギーの3打が響く


7番ティーショットを放つ小祝さくら

7番ティーショットを放つ小祝さくら

◆女子プロゴルフツアーヤマハレディース葛城最終日(4日、静岡・葛城GC山名C=6564ヤード、パー72)

 3打差6位から出た稲見萌寧(21)=都築電気=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算12アンダーで逆転優勝した。3週前の明治安田生命レディスに続き、今年2勝目。今季3勝目、通算4勝目を挙げた。

 初日から首位を走り続けた山下美夢有(19)は1打差2位で惜敗した。2打差の3位は高橋彩華(22)=東芝=。3打差の4位は小祝さくら(22)=ニトリ=、高木優奈(22)=グランフィールズCC=、鶴岡果恋(21)=フリー=だった。

 スポーツの世界で「たら・れば」は禁句だが、小祝は結果的に第2日の18番パー5で第1打を右に曲げてOBとするなど、まさかのトリプルボギーでたたいた分だけ稲見に遅れを取った。

 「2日目のOBが本当に痛かったです。ゴルフはミスがあるので、しようがないですけど、あのようなひとつのミスが大きく影響する。集中力を18ホール保つことが大事と改めて思いました」。小祝は自らに言い聞かせるように話した。

 今年の5戦で、稲見と小祝が2勝ずつ。「2強」の様相を呈している。2人の縁は深い。19年7月、サマンサタバサレディースで小祝が初優勝。その翌週のセンチュリー21レディスで稲見が初優勝を果たした。今年も初戦のダイキンオーキッドで小祝が勝つと、翌週の明治安田生命レディスで勝利した。「さくらちゃんが勝つと、私も勝てる。験担ぎをしています」と稲見は話す。

 今、日本女子ゴルフ界は「小祝・稲見時代」に突入した。来週以降も覇権争いが続く。

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