マスターズ第3R 松山英樹が自己最少の65で3差単独首位でメジャーV王手


◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 第85回マスターズ 第3日(10日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 日本勢唯一の出場で、8年連続10度目の出場となった松山英樹(29)=LEXUS=は3打差6位で出て1イーグル、5バーディー、ボギーなしの65をマークした。通算11アンダーでホールアウト時点で後続に3打差をつけて暫定首位に立った。

 曇天の下、白地に大会カラーの緑色の横しま入りのウェアに身を包んで“ムービングサタデー”に挑んだ。米ツアー通算4勝で世界ランク6位のザンダー・シャウフェレ(27)=米国=とともに2サムで回った。

 強い風が吹き、難易度が上がる中、1番パー4ではドライバーショットが右のバンカーへ。2打目をフェアウェーにレイアップして、残り97ヤードからウェッジでピン右上2メートルへ。冷静にパーパットを沈めて笑顔をこぼした。

 スコアを伸ばしたい、2番パー5と距離の短いパー4の3番はともにピン上につけてしまう。2番は3メートル、3番は7メートルのバーディーパットをともに打ち切れずに外した。

 じっと我慢して迎えた7番パー4でスコアが動いた。残り134ヤードの左ラフから、アイアンでピン下1・5メートルにつけてバーディー。首位と4差の6位に浮上し、グリーン周りのパトロン(観客)から喝采を受けた。続く8番パー5でも3打目をピン左上2メートルにつけたが、バーディーパットはカップ左を抜けた。前半は1つ伸ばし、首位と2打差4位で折り返した。

 後半に入り、11番パー4のドライバーショットを右林に曲げたところで、「雷雲接近」のため中断のホーンが鳴った。1時間18分の中断後、プレー再開となった。目の前に松の枝がかかる状況で、アイアンでカット気味に低い球を打ってピン右6メートルへ。冷静にバーディーパットを沈め、1打差の2位へと浮上した。

 雨が降って風が弱まった。景観の美しい12番パー3ではアイアンで、雨で柔らかくなったグリーンを攻めてピン右下3メートルへ。落ち着いて決めて今週初の連続バーディーで、同じく初めて首位のジャスティン・ローズ(英国)に並んだ。続く13番パー5はピン左上11メートルに2オンも、雨で重くなった下りのパットに苦戦して3パットのパーとなった。

 530ヤードの15番パー5で、世界屈指の精度を誇るアイアンで圧巻のショットを見せた。第1打は327ヤードのビッグドライブでフェアウェー中央へ。アイアンでの第2打はカット気味に打ってピン左から回し、ピン右2メートルへ2オン成功。続くパットを慎重に沈めて3日連続のイーグルで、通算9アンダーとして2位のローズに1打差をつけてついに単独首位に立った。続く16番パー3もアイアンでピン右上1・2メートルにさして、伸ばした。通算10アンダーで後続に2打差をつけた。17番パー4も、残り140ヤードからアイアンでピン上3メートルにつけてバーディー。自身の大会最少スコアを更新する「65」をマークし、後続に3打差をつけてホールアウトした。

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