◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日(10日、兵庫・花屋敷GCよかわC=6390ヤード、パー72)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われた。競技は2日連続の日没サスペンデッドとなり、25人が終えられなかった。今年5戦2勝の小祝さくら(22)=ニトリ=は第2Rを69で回り、通算3アンダーで4人が並ぶ暫定首位に浮上。この日29ホールを回り最後は走って移動し、ぎりぎりでホールアウトした。プロ100戦目の節目で、1998年度生まれ“黄金世代”のトップに並ぶ、国内ツアー5勝目は目前だ。11日の最終日は決勝Rの人数を絞るセカンドカットは採用しない見通しとなった。
日没が迫る中、小祝は小走りで、この日の29ホール目を終えた。第2Rの最終9番、1メートルのパーパットは薄暗い中で沈め、3アンダーで暫定首位に立った。「上がれて本当によかった。寒くて長い一日。朝は眠くて、スタート前は布団に入りたかった」。積み残しなら、最終日は体力面で不利が予想されただけに、安どから本音がこぼれた。
今大会がプロ100試合目。「毎試合出るのが当たり前」と今後も“無休”で戦い続けるつもり。長丁場の一日にも“鉄人”は「体力的にはしんどくなかったけど、途中からおなかがすいて…。終われることをモチベーションに頑張りました」と心も体もタフだった。
このままVなら“黄金世代”の国内ツアー優勝回数でトップ5勝の畑岡奈紗(22)に並ぶ。「目標は優勝なので、最善を尽くして頑張りたい」。今大会は優勝賞金が前回19年から増額され、1800万円に。賞金ランク首位を走る小祝が自身の節目に花を添える。(菅原 美沙)