松山英樹を追走するのは…日本育ち・シャウフェレ、飛ばし屋・リーシュマンら4人 


◆米男子プロゴルフツアー メジャー21年初戦マスターズ第3日(10日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 松山英樹(29)=LEXUS=が、日本男子悲願のメジャー初制覇に王手をかけた。3打差6位で出ると1イーグル、5バーディーの大会日本人最少スコア&この日のベストスコア65をマークし、通算11アンダーで後続に4打差をつけ単独首位に浮上。ショット、パットともにかみ合い、雷雨による1時間17分の中断にも気持ちは切れなかった。

 男子ゴルフのメジャー、マスターズは10日、第3ラウンドが行われ、4打差の2位にジャスティン・ローズ(英国)、マーク・リーシュマン(豪州)、ザンダー・シャウフェレ、初出場のウィル・ザラトリス(ともに米国)が並んだ。

 ◆リーシュマン ツアー屈指の飛ばし屋は、8番パー5では第1打をドライバーで332ヤード飛ばしてバーディー。持ち味を生かし全4つのパー5でバーディーを奪い「この位置にいられてうれしい」と喜んだ。オーストラリア勢2人目のマスターズ制覇へ「自分のできることに集中したい」と冷静だった。

 ◆ローズ 第2Rまで首位を走った。雷雲接近で77分の中断もあり「難しく感じた。バーディーを重ねた(松山)英樹はすごい」と脱帽。1番、2番でバーディー発進も「序盤のプレーを続けられたら良かった」と悔しげ。メジャー2勝目へ「1打目をフェアウェーに置くことが大事」と表情を引き締めた。

 ◆シャウフェレ 松山と同組でプレー。15番で18メートルのイーグルパットをねじ込むなど、後半に3つ伸ばし「(松山)英樹がいいプレーをしていたのでついていったよ」。日本に住む祖父母に日本語を学んだといい「単語は少し分かるから、(松山とラウンド中に)話したんだ。おかげで楽しく回れた」と笑った。

 ◆ザラトリス 無名のルーキーは3番で4メートル、10番では7メートルのバーディーパットを沈めて「いいプレーができた」と満足げに語った。4打差を追う最終日へ「生涯のうちにグリーンジャケットを身に着けたい。絶好のチャンス」。1979年のファジー・ゼラー(米国)以来となる初出場Vを狙う。

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