楽天グループとスポンサー契約を結んだ稲見萌寧（同社提供）
国内女子プロゴルフツアーのパナソニック・オープンは３０日から３日間、千葉・浜野ＧＣ（６６３８ヤード、パー７２）で、新型コロナ感染防止のため無観客で行われる。前週のフジサンケイレディスでツアー通算６勝目を挙げ、今年は８戦中４勝と勢いに乗る稲見萌寧（もね、２１）＝都築電気＝が２９日、楽天グループとプロゴルファーでは初のスポンサー契約の締結を発表した。
「Ｒａｋｕｔｅｎ」のロゴが右側に入るキャップをかぶった稲見は、大会に向けた会見で「トップアスリートのスポンサーをされている。自分にとってはすごく名誉で、光栄です」と喜びを隠さなかった。
同グループはプロ野球・楽天やサッカー・Ｊ１の神戸を運営し、７月の女子ツアーの新規大会「楽天スーパーレディース（仮称）」も特別協賛するなどスポーツ振興に力を入れてきた。今年は「勝率５割」と大躍進の稲見だが、「田中マー君とか、イニエスタさんとか…私で大丈夫かな」と恐縮しきり。同社が運営する通販サイト「楽天市場」ではゴールデンイーグルスや神戸が勝った翌日はポイント倍増のキャンペーンを実施する。稲見について、楽天広報は「現時点では決まっておりません」としたが、今後の活躍次第では可能性は十分にあり、稲見も「貢献できたら」と意気込んだ。
８８年ツアー制施行後では１５年のイ・ボミ（韓国）、１９年の鈴木愛以来、３人目となる１シーズン２度目の２週連続Ｖに挑む。２６日付の世界ランクで日本勢４番手の３１位に浮上し、東京五輪出場圏内の２番手の背中も見えてきた。「もちろん出たい思いはある。常に上位で戦えるように」と気持ちを高めた。（宮下 京香）