◆米女子プロゴルフツアー ロッテ選手権 第2日(15日、米ハワイ州カポレイGC=6563ヤード、パー72)
初出場の笹生優花(19)=ICTSI=がプロ最多に並ぶ9バーディーを量産し、1ボギーで連日の64をマーク。通算16アンダーで2位に2差をつけ、米ツアー初の単独首位に立った。ツアー通算15勝のリディア・コ(23)=ニュージーランド=が63で回り、14アンダー2位。世界ランク4位のネリー・コルダ(22)=米国=ら4人が11アンダー3位に並んだ。
笹生の快進撃が止まらない。3番で「20メートルぐらい」と大きく左に曲がるパットを決めてバーディー。8番パー3では「いいショット」と自画自賛の第1打をピン手前80センチにつけて伸ばした。7番から4連続バーディーで伸ばし、午前スタートで63で首位のコに並んだ。その後も2つのバーディーを追加し、プロ転向後では、昨年11月のTOTOジャパンクラシック(2位)最終日に並ぶ自己最多9バーディーを奪った。初日の首位タイから米ツアーで初の単独首位。「ティーショットが安定し、パターが入ってくれた」と満足げだった。
初めてのハワイだが、初日から吹き荒れる強風にも平然と対処する19歳に、現地メディアは質問を重ねた。笹生は「天気をチェックしてないし、強風で難しい状況でも、何も変えようとはしない」とキッパリ。いつも通りに前半9ホール後にはバナナを“モグモグ”してエネルギーを蓄え、後半へ向かった。
第3ラウンド(R)は、元世界ランク1位のコとツーサムで最終組を回る。2年前、一緒に練習Rをしたことを明かし、「若い頃からすごい活躍をして、憧れの選手の一人。いろいろ学べると思うので楽しんでやりたい」と目を輝かせた。
12年の第1回大会を制した宮里藍以来の日本勢Vが懸かる。昨年日本で2勝し、米ツアー初優勝を目指す新鋭は「しっかり休んで、食べて準備するだけ」と自然体を強調した。