小平智は66で25位、マスターズ王者の松山英樹は68で44位浮上「良い形で終われるように頑張りたい」


◆米男子プロゴルフツアー AT&Tバイロン・ネルソン 第3日(15日、米テキサス州TPCクレイグランチ=7468ヤード、パー72)

 4月の世界最高峰のメジャー、マスターズでアジア人初制覇を成し遂げた松山英樹(29)=LEXUS=は風の強い中で53位で出て6バーディー、2ボギーの68をマーク。マスターズ以来の復帰戦は、首位と10打差の通算10アンダーの44位に浮上した。

 マスターズ2位のウィル・ザラトリス(24)=米国=と2人同組でのラウンドとなった。前半は2バーディー、2ボギーのパープレーで折り返した。後半、前日課題に挙げたパットが良くなって4つスコアを伸ばした。12番パー5は2オンに成功して伸ばすと、15番は5メートル、16番は10メートル、18番は3メートルを決めてバーディーを奪った。

 ザラトリスも後半1イーグル、3バーディーで回るなどマスターズをわかせた2人で伸ばし合いを演じ、ギャラリーからの喝采を浴び続けた。松山は第3ラウンド後「14番までは全部ダメでしたけど、15番からパットが良くなって。パットが決まってくれたので、あがり3つ取れました」と苦笑いで振り返った。最終日は雷雨による荒天予報だが「良い準備をして明日、良い形で終われるように頑張りたいなと思います」と気を引き締めた。

 一方、米ツアー1勝の小平智(31)=Admiral=は53位スタートで1イーグル、5バーディー、1ボギーの66で回り、首位と8打差の通算12アンダーの25位へと浮上した。

 337ヤードの6番パー4で、グリーン左手前からチップインイーグルを奪い、大溝雅教キャディーと笑顔でグータッチした。後半は前週から改善されたパットが好調で14番は1・5メートル、15番は11メートル、16番は4・5メートルを沈めて3連続バーディーを奪取した。シード最終年。最終日はできるだけ上位に入って現在、160位の積算ポイントランクを来季シード圏内の125位以内まで近づけたいところだ。「今日みたいなゴルフができれば上に行けると思うので、落ち着いてリズム良く回りたいなと思います」と明るい表情で先を見据えた。

 69で回ったサム・バーンズ(24)=米国=が、通算20アンダーで単独首位をキープし、ツアー2勝目に王手をかけた。

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