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ツアー新記録の同日・ホールインワン2回を達成したボールとクラブを手にする山路晶(カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス第2日(28日、愛知県セントクリークGC=6605ヤード、パー72)
降雨のため日没順延となった第1ラウンド(R)の未消化分と第2Rが行われた。第2Rで山路晶(22)=森六グループ=が3番と7番でツアー史上初の同一ラウンド2度のホールインワンを達成した。しかし、73とスコアを落とし、通算4オーバーの75位で予選落ち。苦笑いしながらコースを去った。プロ野球ソフトバンク・工藤公康監督の長女・遥加(28)=フリー=が通算10アンダーで首位。
逸材がそろう1998年度生まれ「黄金世代」の一員が、男女を通じて日本ツアー初の快挙を成し遂げた。山路は、この日の実測139ヤードの3番パー3で9アイアンを振り切り、ホールインワン。さらに続く同172ヤードの7番パー3でも7アイアンで直接、放り込んだ。「1度目が入った時はうれしかった。2度目が入った時は怖~い、と思った」と22歳は目を丸くした。
ただ、2度のホールインワン(イーグル)を決めながら1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、2打及ばずに予選落ち。「ドライバーショットが曲がった。3番でホールインワンを決めたボールは5番でOBを打って、なくしてしまいました」と恥ずかしそうだった。
3番は特別賞金10万円。7番には100万円の特別賞金が贈られた。予選落ちで本賞金は0円だが、計110万円の特別賞金をゲット。「今大会、黒字ですね」と恐縮しきり。今大会の最終日には、すべてのパー3で達成者全員に800万円の特別賞金があった。もし最終日だったら1600万円の荒稼ぎだったが…。「チャレンジしたかった」と複雑な表情を見せた。
ホールインワン2度のショット力は本物。「今後の目標は優勝です」。山路は順位の「1」を目指す決意を明かした。(竹内 達朗)
◆山路 晶(やまじ・あきら)1998年9月10日、浜松市生まれ。22歳。兄の影響で8歳からゴルフを始める。2017年に宮城・東北高を卒業後、3度目の受験となった19年のプロテストで合格。今季ツアーで平均飛距離は256・03ヤードでランク4位の飛ばし屋。家族は両親と兄2人。父は東北福祉大野球部総監督の哲生さん。166センチ、58キロ。