![5月のトーナメントで、笹生(左)と同組でラウンドした原英莉花](https://golf.hochi.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/20210608-OHT1I51350-L-1.jpg)
5月のトーナメントで、笹生(左)と同組でラウンドした原英莉花
19歳の米メジャー女王誕生の衝撃が、日本国内のライバルたちの闘志に火をつけた。全米女子オープンで、笹生優花(19)=ICTSI=が畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=とのプレーオフを制して大会最年少V。10日開幕の女子プロゴルフツアー、宮里藍サントリーレディス(兵庫・六甲国際GC=6517ヤード、パー72)の公式練習が8日に行われたが、話題の中心はやはり笹生だった。
国内メジャー2勝の原英莉花(22)=日本通運=は笹生と同じく、国内男子ツアー歴代最多94勝を誇る尾崎将司(74)に師事する。同じ門下生として「優花の優勝を見て気持ちが締まった」と祝福しつつ、「異次元すぎると思いたくない部分もあった」と大きな刺激を受けた。
今大会の上位2人には、メジャーのAIG全英女子オープン(8月19日開幕・カーヌスティーGL)出場権が与えられる。先週、ジャンボ邸を訪れて調整した姉弟子の原は「開幕前からここを目標にしてきた。(全英女子に)出場したい」。メジャーの大舞台で笹生との“再会”を思い描いた。
笹生と同じ2001年度生まれの山下美夢有(みゆう、19)=加賀電子=はメジャー制覇後、LINEで「おめでとう」「ありがとう」と連絡し合った。山下は4月のKKT杯バンテリンレディスでツアー初Vするなど急成長。切磋琢磨(せっさたくま)する仲間に対して「自分のレベルを見直した1週間。私も負けないくらい強くなりたい」ときっぱり。世界を沸かせた19歳に負けじと、ゴルフ界を熱く盛り上げる。
(菅原 美沙)