古江彩佳、48位も稲見萌寧との五輪争い残った 今週末最終決戦で優勝必須も諦めない 


最終日、同組でラウンドした稲見萌寧(左)と古江彩佳(カメラ 今西 淳)

最終日、同組でラウンドした稲見萌寧(左)と古江彩佳(カメラ 今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス最終日(20日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6550ヤード、パー72)

 東京五輪の代表権を争う稲見萌寧(もね)=都築電気=と古江彩佳(ともに21)=富士通=が同組対決に挑んだ。稲見が73で通算1アンダー41位。一方の古江は74と伸ばせずイーブンパー48位で、世界ランクで先行する稲見との対決には敗れたが、次戦での逆転五輪切符に望みをつなげた。申ジエが通算10アンダーで首位に並んだ全美貞(ともに韓国)とのプレーオフを4ホール目で制し、大会最多4勝目。

 望みを残した。古江は74で、五輪代表争いで先行する稲見に1打及ばなかったものの、踏みとどまった。21日付の世界ランクのポイント差は0・31→0・25に縮まる見通しで「(五輪に)出たい意識はある」と改めて語った。

 最終日は朝から降った雨で「水を含んだ芝にやられた」。1番で2メートルのパットを打ちきれずパー。3番では2メートルのパーパットを外した。同組の稲見もボギー先行と苦戦し「2人して流れがつかめなかった」と悔やんだ。ただ後半は2つのバーディーで伸ばし「ショットは悪くない」と話した。

 五輪開幕まで1か月弱。“直接対決”には複数のカメラが全18ホールにつくなど注目を集めた。周囲の高まる期待をよそに「このまま集中してやりたい。プレッシャーもあって戦わないといけないのがゴルフ」ときっぱり。ショットや精神面の安定感こそが強みだ。

 28日の代表決定まで残すは次戦のアース・モンダミンカップ(24日開幕、千葉)。ポイントの高い海外メジャーを控える渋野日向子(22)の成績次第だが、稲見を追い抜くには優勝が最低条件。「強い選手に追いつき、勝ちたい」。昨年大会(17位)は第3日に66で2位に浮上しており「いいイメージはある」と古江。大逆転で夢舞台への切符をかっさらう。(宮下 京香)

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