日本開催の米男子プロゴルフツアー、ZOZOチャンピオンシップ(21~24日、千葉・アコーディア習志野CC)に出場することが米ツアーから発表された、ツアー通算1勝の今田竜二氏(44)が16日、スポーツ報知の取材に応じた。
2015年7月のバルバソル選手権以来の米ツアー復帰で、試合自体も16年11月の国内ツアー、三井住友VISA太平洋マスターズ以来、1805日ぶりとなる。初開催となった19年大会ではテレビ中継局のリポーターを務め、今回も選手&リポーターとして異例の“二刀流”で挑む今田氏に心境を聞いた。
ツアーの推薦枠での出場の打診は15日のことだった。「僕がテレビの仕事で現場に行くこともあり、急きょツアーのほうから連絡をいただきました。マスターズの1番ホールのティーショットより緊張するかもしれない。温かい目で見守ってもらえたら、うれしいです」と穏やかに話した。
日本到着は19日未明の予定だ。今週CJカップが行われているラスベガスから選手、関係者が搭乗するチャーター便で移動する。すでにコロナ検査を2度受け、近郊のホテルに入った後は外出は禁止で、コースとホテルのみの“バブル方式”で厳格な管理の下で行われるという。ホテル内のレストランやギフトショップにも立ち寄れないことが通達されている。「それだけ(厳格にやることで)日本での開催に力を入れているということ」と、今田氏は語った。
2008年にAT&Tクラシックで日本人3人目(当時)となる米ツアー初制覇。現在はフロリダ州に拠点を置く。自身のゴルフに関しては、約3週間にチャリティーイベントでショートゲームのみ行ったが、コースを回るのは5月以来、久々となる。成績を残すというよりは「ロープの中で選手として葛藤するのは、5、6年ぶり。チャンスをいただいたので、(選手としての)気持ちや感情が少しずつよみがえってくれば」と、試合に臨む思いを明かした。
選手、ラウンドリポーターの“二刀流”は米ツアーでは、過去のメジャーチャンピオンがテレビ解説に登場する例はあるそうだが、日本では極めて異例となる。「試合でプレーした後の解説になりますが、選手として感じたこと、トップ選手たちの面白い話を見ている方にお伝えしていければ」と意気込みを語った。
◆ZOZOチャンピオンシップ 米ツアーメンバーも含めた計78選手が、予選落ちなしの72ホールストロークプレーで争う。国内開催は2年ぶり。賞金総額995万ドル(約11億円)。新型コロナ感染対策のため、一日上限5000人の有観客で開催。4月のマスターズ王者の松山英樹らが出場する。