◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ! 第1日(28日、茨城・美浦GC=6988ヤード、パー71)
プロ5年目の植竹勇太(26)=セガサミーホールディングス=は6バーディー、ボギーなしの65。6アンダーでツアー自己最高の1差2位発進した。東北福祉大の先輩・松山英樹(29)と、小学時代に同じサッカークラブだったスピードスケート女子の2018年平昌五輪金メダル・高木美帆(27)の2人の先輩からの刺激を胸にツアー初Vを狙う。ラヒル・ガンジー(インド)が7アンダーで首位。
植竹が絶好のスタートを切った。10番から出て11番で10メートルを沈めてバーディーが先行。フェアウェーキープ率は42・86%で96人中86位と低迷も、好調のパットでスコアをつくり「ティーショットは曲がったけど、パットが良かった」と胸を張った。
北海道出身で小学生時代はサッカー少年。スピードスケート女子の高木は1学年上で、サッカークラブ「札内北FC」でともに鍛錬し、ポジションも同じMFだった。「美帆ちゃんは僕より足が速かった(笑い)。親からも『活躍がすごいぞ』と聞いているので」と大いに刺激を受けている。
24日までの米ツアー、ZOZOチャンピオンシップではウェーティングで会場入り。優勝した東北福祉大の先輩・松山英樹と練習場で顔を合わせ、「あのコースをアンダーで回られてすごい」と5差圧勝劇に背筋が伸びた。
3月31日に小、中学校の同級生・裕加さんと結婚。札幌市の自宅から頻繁に電話で激励してくれるといい、「『頑張って』と言われるだけで頑張ろうと思える」と力の源だ。今季後半戦は資格がなく、この後は今大会を含め残り3戦しか出場が決まっておらず「勝ちたいです」。愛妻のためにもツアー初Vをつかむ。(宮下 京香)
◆植竹 勇太(うえたけ・ゆうた)1995年10月16日、北海道・幕別町生まれ。26歳。4歳でゴルフを始め、帯広柏葉高から2014年に東北福祉大に進学。17年の愛媛国体で個人・団体優勝。大学の同期にツアー2勝の比嘉一貴がいる。在学時の17年11月にプロ転向。今年5月のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品2位がツアー最高成績。家族は妻。163センチ、63キロ。