植竹勇太は5打差をまくられ2位「勝ちたかった」 大先輩・谷原秀人からの言葉を糧に次戦へ


2位に終わった植竹勇太

2位に終わった植竹勇太

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ 最終日(31日、茨城・美浦GC=6988ヤード、パー71)

 最終ラウンドが行われ、5打差の単独首位からツアー初優勝を狙った植竹勇太が2バーディー、3ボギーの72と伸ばせず、通算15アンダーで2打差の2位に終わった。2位から出た池村寛世が65をマークし、逆転でツアー初優勝を飾った。

 プロ5年目で初の最終日、最終組でスタート。前半は2番パー5で第3打をピンそば約30センチに寄せると、5番では約5メートルのパットを決める、いずれもバーディーでスコアを1つ伸ばした。2位以下に3打差をつけてサンデー・バックナインに向かった。だが、後半は10番から14番までパーを並べた。リーダーボードで後続が迫ってきているのを確認した直後の15番でボギーをたたくと、優勝した池村寛世が16番をバーディーとし、首位に並ばれると連続バーディーとされ、第2日から守った首位の座を明け渡した。そのまま17、18番もスコアを伸ばせず終戦となった。

 スタート時の5打差をまくられ、目前に近づいていた初優勝に2打届かなかった。ホールアウト後は涙をこらえた様子で「勝ちたかった。トップで出て優勝のプレッシャーを考えないようにしていたけど、バックナインに入ったら意識してしまった。その中で経験が足りないと思いました」と言葉を振り絞った。この日に同組で回ったツアー通算14勝の谷原秀人からはラウンド後に「もうちょっと落ち着いてプレーしたら大丈夫だよ」と優しく声をかけられた。大先輩の言葉を次戦への糧にする。

 同学年の池村とはライバルであり、プライベートでは「サウナ仲間」といい仲良しだ。最終日に逆転を許したが「あいつは今日、本当にナイスプレーでした。先を越されたのは悔しいけど、あいつが良かっただけです」と悔しさをにじませつつ、勝者をたたえていた。

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