渋野日向子に惜敗した佐藤心結は8位浮上「ホッとしています」


佐藤心結

佐藤心結

◆女子ゴルフ 最終プロテスト第2日(3日、京都・城陽CC=6400ヤード、パー72、参加112人)

 6打差53位から出たプロテスト初挑戦の佐藤心結(みゆ)が5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、通算1アンダーで6打差8位に浮上した。「昨日は3オーバーだったけど、トータル1アンダーにできたことで若干ホッとしています」と、ようやく笑顔がこぼれた。

 初日は「体がガチガチになった」と緊張もあり、出だしの10番でボギー、11番ではダブルボギーをたたくなど前半から波に乗れず、75で出遅れた。だが、初日のラウンド後、指導を受ける三觜(みつはし)喜一コーチに見てもらい、不調だったアイアンショットを修正。この日は出だし10番からショットで3メートルの好機につけてバーディーを奪うと18ホール中グリーンを外したのは1回のみ。好スコアにつなげ「17ホールでパーオンできて前半からバーディーチャンスは結構あった。もっとスコアが出てもおかしくないくらいアイアンショットが良かった」と満足げに語った。

 10月に推薦出場したツアー・スタンレーレディスでは渋野日向子にプレーオフで惜敗。持ち前のドライバーの飛距離と精度の高いショットでその実力は見せつけた。初日はまさかの出遅れとなったが、ラウンド後に三觜コーチに電話で結果を伝えると「『初日はそれでいい』と前向きな言葉をかけてくださって。あまり落ち込むことなくすぐに気持ちを切り替えられた」。メンタル面で立て直せたことで、この日のチャージにつながった。

 首位と6打差8位の好位置に浮上した。「あと2日で今日のようなゴルフができたら、プロテスト合格につながると思う。明日もスタートから集中して、アイアンショットでバーディーチャンスをつくれたらいいと思います」と表情を引き締めた。

 ◆最終プロテスト 4日間、72ホールのストロークプレーで行われる。54ホール終了時点で80位タイまで、または20位に8打差の選手のうち、いずれか多い方が最終ラウンドに進出。20位タイまでが合格となり、入会日は2022年1月1日。合格者の第1位の1名には来季のツアー出場権を懸けた最終予選会(30日~12月3日、静岡・葛城GC宇刈C)の出場権を付与する。

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