中島啓太は日本シリーズのアマチュア最高15位「いい締めくくりができた」


18番、通算1アンダーでホールアウトしたアマチュアの中島啓太

18番、通算1アンダーでホールアウトしたアマチュアの中島啓太

◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 最終日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)

 アマチュアとして大会史上3人目の出場を果たし、6打差7位スタートの中島啓太(日体大3年)は、4バーディー、3ボギーの69で回り、通算1アンダーの15位に入った。2007年に出場した石川遼の24位、11年に出場した松山英樹の21位を上回る成績を収めて「日本シリーズにアマチュアとして出場していることがうれしい。最後バックナイン、いい締めくくりができた」と振り返った。

 この日は「10番でいいパーセーブができた」と後半から調子を上げ、3バーディー、ボギーなし。初日と最終日に69をマークし、今大会で2度目のアンダーパーを記録した。石川や松山もなしえなかったスコアをたたき出し「ラッキーだったとか、実力以上のものも出た。最後で本当にいい試合ができたと思います」とうなずいた。

 世界アマチュアランク1位の中島は、今年9月のパナソニックオープンで国内ツアー史上5人目のアマVを達成。11月にはアジア・パシフィックアマチュア選手権を制した。激動のシーズンを振り返り「2020年にしっかり準備ができて、今年は結果がよかった試合もあった。内容の濃い一年でしたし、一番はアジア・パシフィックアマで優勝することを目標にしていたので、達成できて良かったと思います」と充実した表情を浮かべた。

 すでに来年の全米オープン、全英オープンの切符を手にする中島は、アジア・パシフィック―の優勝でマスターズ行きも決めた。通算9アンダーで3位に入った金谷拓実(Yogibo)も世界ランクがマスターズ出場圏内の50位以内に浮上する可能性が浮上。「一緒にマスターズに行きたいですし、オーガスタで一緒に練習ラウンドできたら光栄です」と、いつも練習ラウンドをともにする先輩に“ラブコール”を送った。

 来シーズンは大学4年生になり、「プロ転向までの1年」と新たな準備期間に入る。「苦手な所を埋めていく。特にパッティング、メンタル面で判断ミスとか細かい修正をして、オーガスタまでにクリアにしていきたい」と課題を挙げた。

 オフは大学の部活に顔を出したり、家族や親戚とともに時間を過ごしたりする予定だという。その後は元日から宮崎で合宿を行い、1月の米男子プロゴルフツアー、ソニー・オープン(13~16日・米ハワイ州ワイアラエCC)に出場し、新年のスタートを切る。

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