畑岡奈紗、米6年目へ「メジャー優勝が目標」 渋野、古江と「同じ舞台で戦えるのは楽しみ」


畑岡奈紗(ロイター)

畑岡奈紗(ロイター)

 女子ゴルフの世界ランク6位で、米ツアー5勝の畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が22日、茨城の自宅から合同のリモート取材に応じた。米6年目を迎える来季に向け「メジャー優勝を一番の目標にやっていきたい」と抱負を語った。

 今年は6月の全米女子オープンでプレーオフの末、2位。東京五輪で9位。ツアー5年目は2勝を挙げ、ポイントランク10位、賞金ランク3位だった。「東京五輪の開会式で、競技場に入る直前の景色が一番印象に残っている。その舞台に立ててうれしかった。金メダルを目標としていたので、結果としてメダルに届かず悔しい思いはあったけど、出場できたことはこれからの自分の財産になる」と振り返った。

 一方で笹生優花にプレーオフで競り負けた全米女子オープンに触れ、「それまでなかなか自分の思うようなプレーができていなかったので、あの舞台(メジャー)で優勝争いできたのは、少しは自信になった。そこまで行けたので本当にあと一歩という部分も大きかった。勝てなかったことは一番悔しかった」と話した。

 来年からは予選会を通過した同学年の渋野日向子、2学年下の古江彩佳が新たに米ツアーを主戦場とする。予選会の結果も気にしていたという畑岡は「無事に日向子ちゃんと、彩佳ちゃんが予選会を通って、来年から日本人の仲間が増えるのはうれしい。みんなでいい成績を残して頑張りたい。来年から同じ舞台で戦えるのはすごく楽しみ」と心待ちにした。

 自身の1年目(2017年)の経験を踏まえ、「私が何か言えることはあまりないけど、2人ともすばらしい成績をもって来年から米国に行くので、とくに何かを変えることはないと思う。でも唯一、言葉の面や移動がすごく大変なので、そこが今までの生活と変わる。そういうところに徐々に慣れていけばいいのかな」とエールを送った。

 来季は1月のヒルトン・グランドバケーションズ・チャンピオンズ(20~23日、フロリダ州)で開幕する。「(短いオフで)しっかりトレーニングして、スイングも直したい部分もあるので取り組んでいきたい。今年はシーズン終盤でスイングスピードが落ちてしまったので、一年通して落とさないように重点的にやりたい」と分析し、パーオン率(71・61%、全体49位)の向上も課題に挙げていた。

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