小祝さくら“恩師”辻村コーチ離れて飛躍決意「すごく感謝している」


練習ラウンドで笑顔を見せる小祝さくら(カメラ・今西 淳)

練習ラウンドで笑顔を見せる小祝さくら(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー開幕戦 ダイキンオーキッドレディス 練習日(1日、沖縄・琉球GC=6590ヤード、パー72)

 昨年の大会で優勝を飾った小祝さくら(ニトリ)が1日、練習ラウンド後の会見に出席し、連覇への意気込みなどを語った。会見では昨年限りで、プロ転向前から師事してきた辻村明志コーチのもとを離れたことを告白。「辻村プロに習っていなかったらプロテストも受かっていなかったと思うし、去年、思った以上の成績を出すことができたのも、辻村プロとの出会いがなかったら、あそこまで行けていないと思う。すごく感謝しています」と同コーチへの思いを明かした。離れた理由を「悪い状態ならいい切り替えにもなるけど、そういうわけではなかったので、不安はありました。ただスイングだったり、もうちょっとこうしてみたいなというのがあって」と揺れ動く中、思い切って新たなステップを踏んだ決意を伝えた。

 その後はユーチューブなどを見ながら自身でコーチを探す中で、現在は兵庫県芦屋市のティーチングプロ・吉田直樹氏に相談などをしているといい、「今はお試しというか…。いろいろ聞きながらやってという感じで、契約とかではないです」と状況を説明した。

 昨シーズンは、昨年8月までに5勝と飛躍し、同9月までは賞金ランキング首位。しかし、9月以降に10戦連続トップ10入りなしなど安定感を欠く時期もあり、結果的には同ランキング3位に終わった。手応えを感じた一方で、「ショットが去年、ドライバーとかフェアウェイキープ率も悪かったので、そこをメインにショットを直すというのでやっていました。アイアンも、すごく右にも左にも行っていた。手を返すスイングだったり、自分の癖が結構強いので、それが原因でショットが曲がることがあって。そういうところを直すように。安定したショットを打つ練習をしました」と課題に取り組んできた。

 今大会は今年で5度目の参戦。昨年は4日間大会ではトーナメントレコードとなる、通算14アンダーの堂々たるスコアで栄冠を手にした。ディフェンディングチャンピオンの立場だが「去年の記憶が全くなくて。18番のボードとかみたら、すごく懐かしいなとは思うけど、会場に来た感じでは去年、自分が優勝したって感じはしないですね」と慢心はない。「まずは予選ラウンドをしっかり、通過を目指して頑張りたい」と引き締めた。

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