
3番でティーショトを右に曲げてボウ然とする渋野日向子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第2日(20日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6713ヤード、パー72)
67位で出た、今季国内初参戦の渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、3ボギーの73で通算3オーバーの69位で1打及ばず、日米で2戦連続の予選落ちを喫した。「マネジメントどうこうではない」「心苦しい一週間」と本来の力を出し切れなかった。次戦のメジャー、全米女子オープン(6月2日開幕)へ課題の克服に励む。山下美夢有(みゆう、20)=加賀電子=ら3人が7アンダーで首位。
渋野は15番で「怒り」のチップインパー。16番のバーディーで予選通過ラインにあと1打に迫ったが反撃及ばず。「昨日(74)より1打良くなったけど内容はマイナス」と初日の「10点」から点数を下げ、「あまりつかめたことはない」と厳しい表情を浮かべた。
1番でラフからのショットをグリーン奥にこぼしてボギーとし「何回同じことをやるんだろう」と悔やんだ。10番の初バーディーでようやくホッとした表情を見せたが、13番で3パットのボギーと粘り切れない。「一日耐えるゴルフになり、どうにもできなかった」と反省の言葉を並べた。
フェアウェーキープは14回中4回と低調。「右へのミスが多く、マネジメントどうこうではない」と復調途上だ。「4日間戦って(2週後の)全米女子オープンに行きたかったけど、心苦しい一週間になった」。ほろ苦いスポット参戦となったが、「こういう私でも応援してくださる方がいるんだな」と観客に感謝した。
次週、再渡米し、6月はメジャー2戦を含む4試合に出場予定。「試合のたびに課題は増えるけど、しっかり準備できれば」。会見直後には「出直しっ!」と言い、すぐに練習場へ向かった。何度も逆境をはね返した渋野だからこそ、必ず立ち上がる。(岩原 正幸)