ジャンボ尾崎以来、史上2人目の日本人ツアー3週連続Vへ!今平周吾「やってみたい」


10番、ティーショットを放つ今平周吾

10番、ティーショットを放つ今平周吾

◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン プロアマ(25日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 前々週の「アジアパシフィック・ダイヤモンドカップ」、前週の「ゴルフパートナー・プロアマ」に続く3週連続優勝を狙う、今平周吾(ダイヤ)が開幕前日のプロアマ戦後に取材対応。日本人では尾崎将司以来、史上2人目となる快挙へ意欲をのぞかせた。

 2週連続逆転優勝と勢いに乗る29歳は、偉業のかかる大会を前にしても自然体だった。過去に男子で同一シーズン3週連続優勝を達成したのはG・マーシュ(1974年)、謝敏男(シャ ビンナン、1982年)、尾崎将司(1988、1994年)の3人、4例。日本人に限定すればジャンボ尾崎以来2人目で、3例目となる快挙に向けて「そうなんですか? (日本人で)ジャンボさんしかやっていないと聞いて、やってみたい気持ちはある。でも、あまり意識しすぎても良くない。とりあえず、いい位置で予選を通過してと思う」と静かに意欲を燃やした。

 自己最多2勝した2019年以来の複数回優勝を今季は、序盤で早々に達成。2018、2019年には2年連続で賞金王に輝いた男は「年間1勝しかできなかったときでも、結構優勝争いをできていた。その経験がいま、生きているのかなと思う。相手もプレッシャーの中で戦っているんだろうなと思えるようになって、気持ちの面で変わった。昔より気持ちが入りすぎず、いい結果につながっているのかなと思う」と穏やかな表情の中で、手応えをにじませた。

 技術的な部分では、今季から「飛距離アップよりも、コントロールを重視している」。フェアウェーキープ率を優先し、ミスを減らす安定性を求める中で結果がついてきている。さらにはダイヤモンドカップの前週に発症した胃腸炎をきっかけに取り入れた「腸活」も奏功。「腸をきれいにすると、メンタル面も良くなる。病院でいただいたサプリを飲んでから、腸の調子がいい」と健やかな笑みを振りまいた。

 先週の優勝直後、23日に出場した海外メジャー、全米オープン(6月16日開幕)出場権をかけた日本会場の最終予選会での切符奪取はならなかった。それでも勝利をさらに重ねていけば、世界ランキングアップでの出場権奪取(60位以内)がみえてくる。「今季は(世界ランキングで)50位以内に入って(来年の)マスターズ(出場)という目標もある。それに頑張れば、全米オープン(出場)もついてくる」。“V3”の偉業、そして世界舞台へとつながる勝利を真っすぐに見据えた。

※年またぎの3試合連続優勝は、2000~2001年シーズンに片山晋呉が達成。ほかに、試合をあけての3試合連続優勝は青木功(1986年)、尾崎将司(1989、1990、1996年)の4例がある。

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