片山晋呉「タイ釣りの予定だったのに、昨日漁船をキャンセルしたよ」優勝争い4差2位


1番、バーディーパットを決めた片山晋呉がギャラリーの声援にこ応える(カメラ・豊田 秀一)

1番、バーディーパットを決めた片山晋呉がギャラリーの声援にこ応える(カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー ▽ミズノオープン 第3日(28日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 永久シード保持者の片山晋呉(49)=イーグルポイントGC=が3バーディー、1ボギーの70で回り、8アンダーで日本勢トップタイの4差2位につけた。上位4人(有資格者を除く)に与えられる、自身8度目の全英オープン(7月)出場権奪取へ“王手”。17年9月ISPSハンダマッチプレー選手権以来、約4年8か月ぶりのツアー32勝目も視野に、自身約4年ぶりの最終日最終組で盛り上げる。A・クウェイル(27)=キャロウェイゴルフ=が12アンダーで首位。

 片山が存在感を示した。前半で3つ伸ばすと後半は風が強まるなか、3パットした11番の1ボギーのみで耐えた。日本勢では4人しかいない、3日間連続のアンダーパー。賞金王5度の実力者が、気づけば2位に浮上し「うまくいってますね。不思議」と頬を緩めた。

 7位で予選通過した前日に「着替えを(予選2日分の)2着しか持ってきてない」と笑わせ、この日は「今日はタイ釣りの予定だったのに昨日、漁船をキャンセルしたよ。残念」と“舌”好調。続けて「あと2日間、釣りの服は持ってきてるのに」とオチをつけた。

 最終日最終組は18年4月のパナソニックオープン以来。2位に4人が並ぶ混戦だが、4大メジャー通算31回目の出場となる全英切符、さらには尾崎直道と並ぶ歴代4位タイに浮上する32回目の優勝も見えている。「そんな、優勝とか全然。18番までしっかり歩けたら幸せですよ」。食えない49歳の本心は、プレーで示される。

(宮崎 尚行)

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