石川遼は試行錯誤を繰り返しながら72で予選通過圏内でホールアウト 「課題とは向き合っていきながら」


3番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ・小林 泰斗)

3番、ティーショットを放つ石川遼(カメラ・小林 泰斗)

◆日本男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第2日(3日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 ツアー通算17勝の石川遼(カシオ)は、首位と6打差の29位で出て3バーディー、4ボギーの72で回った。通算1オーバーの暫定48位でホールアウトした。

 不規則な風に苦しみ、前半はボギーが先行した。2番パー5は、アイアンでの3打目が風に流されてグリーン左のラフへ。ライが悪く、続くアプローチをミスしてボギーとなった。4番は右のラフからのアイアンでの第2打は、向かい風に戻されてグリーン右手前のラフへ。3打目の寄せが2Mオーバーし、ボギーとなった。それでも7番、11番、15番でバーディーを奪って盛り返した。

 「昨日よりもちょっと内容的に良くなかったですね。ピン位置やティーグラウンドの位置など、セッティングは今日の方が易しかったんですが、風が(不規則に)舞っていた。やっぱり、もう少し良いスコアでは回りたかったですね。なかなかすっきりとはしないゴルフだったんですけど、ズルズルといかなくて良かったなと思います」と悔しそうに振り返った。

 前日は13ホールで握った。この日は風向きの影響もあり、12ホールでドライバーを使用。フェアウェーが狭く、距離の長い林間の難コースで、世界で通用する飛んで曲がらない、高精度のドライバーショットの追求を続けている。「自分が課題としていることもありますし、そことは向き合っていきながらという感じですかね」と、決勝ラウンドに進んでも積極的にドライバーを握ってモンスターコースと対じする覚悟だ。

 今年は4月の国内開幕戦から、パットの握りをクロスハンドにしてきた。前週大会からそれを順手に戻したという。今週は、ツアー屈指の硬くて速い難グリーンだが、パットを打つ前にクロスハンドで素振りをする場面も散見されている。「腕とか、グリップ面の一体感を感じたい時には、クロスハンドで素振りをしたりしています。ストロークのちょっとした確認ですが、今はほとんどクロスハンドでは打ってはいませんね。感覚的には順手の方が出やすいので。パットの感触は今週は悪くない。自分の狙った所に狙った強さで打てるかがすごく大事かなと思うので。明日は、もう少しミドルパットを決めていけたら結構面白いかなと思う」とうなずいた。

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