【サザンパインズ(米ノースカロライナ州)5月31日=岩原正幸】米女子ゴルフのメジャー、全米女子オープンは2日(日本時間同日夜)、ノースカロライナ州パインニードルズGC(6638ヤード、パー71)で開幕する。米ツアー6勝の畑岡奈紗(23)=アビームコンサルティング=はメジャー10勝でツアー72勝のアニカ・ソレンスタム(51)=スウェーデン=と練習ラウンドし、初メジャー制覇へ刺激を受けた。
大会3勝で、13年ぶり出場となるレジェンドから「メジャーでも普通の試合と同じように準備したことを自信を持ってやるだけ。最後はメンタル」と後押しされた。前週も一緒にプレーした。フロリダ州のホームコースが同じ縁で声をかけられ「まさか誘ってもらえるとは。緊張感があった。全米女子オープンの前の試合みたいだった」。この日、8ホール回り「飛距離も(私と)10ヤードしか変わらない。母と同い年ですよ」と驚いた。
畑岡はメジャーで昨年大会を含めていずれもプレーオフの末、2度の2位が最高。「何があと1打足りないのかを今やっている。きっかけを見つけられたら」。日本人4人目のメジャー制覇へ、力を込めた。
◆驚きちっこいテントで公式会見
マスターズ以来、約2か月ぶりの米国。大会2日前の5月31日は朝から昨年覇者・笹生の公式会見が行われた。マスターズ連覇を狙った松山英樹の会見は数百人規模の会見場で行われ、タイガー・ウッズの時間には満席状態だった。今回も同様の部屋があるのかと思いきやちっこいテント。周りで記者が聴き、ここからZoomで世界に配信される。練習ラウンドの客の入りからも男女メジャーの規模の違いを感じたが、今回から賞金総額が約2倍の1000万ドル(約12億8000万円)に。選手たちが目の色を変えて繰り広げる熱い戦いに期待したい。