今田竜二氏、猛チャージの松山英樹にすごみと成熟感じた…体のブレ少ないパット


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米オープン 最終日(19日、米マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ=7254ヤード、パー70)

 6打差17位で出た松山英樹(30)=LEXUS=が今大会のベスト&メジャー最終日での自己最少スコア65と猛チャージ。5バーディー、ボギーなしで、日本人初のメジャー2勝目には3打届かずも、通算3アンダーで4位に入った。7月の全英オープン(英国・セントアンドリュース)で雪辱を期す。マシュー・フィッツパトリック(英国)が6アンダーでメジャー初優勝を飾った。

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 最終日の松山選手には、メジャー王者のすごみと成熟を感じました。6打差を追って集中力が増していました。2番でグリーン手前ラフから強めに入った寄せが、チップインパー。あの大きな一打で、一日の流れを一気に呼び込みましたね。

 今大会の松山選手のパットは4日間通じて良かったです。体のブレも少なく、ヘッドのセンターでしっかりとらえ続けていた。ラインの読みで入る、入らないはありましたが、初日からロングパットの距離感はずっと合っていましたね。

 一方で、得意のショットの状態は60点くらいでした。4日間パー5で1つもバーディーが取れなかったのが敗因です。それでも大会ベストスコアを出して3差の4位。経験を積み、ミスを精神力と総合力でカバーできる。完璧なゴルフでなくても勝てる、とつかめてきている印象です。7月の全英オープン会場のセントアンドリュースでは、15年にもいいプレーをしていた。メジャー2勝目が楽しみです。(プロゴルファー・今田竜二)

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