
10番、ティーショットを放つ河本結(カメラ・竜田 卓)
◆女子プロゴルフツアー ▽スタンレーレディスホンダ 第1日(7日、静岡・東名CC=6570ヤード、パー72)
第1ラウンドは降雨によるコースコンディション不良で中断し、その後、天候の回復が見込めずサスペンデッドになった。ツアー1勝の河本結(24)=リコー=が11ホールを終えて1アンダーで暫定5位。前週の男子ツアーで2勝目を挙げた弟・力(22)に続く史上初の男女きょうだいでの2週連続Vに挑む。工藤遥加(29)=フリー=が4アンダーで暫定首位。
河本が奮起した。冷たい雨の中「しっくりハマった」と悩んでいたショットが復調。前半の14番パー4で第2打を50センチにつけてバーディー。雨脚が強まった後半の1番でもバーディーを奪い、11ホールを終えて3打差の暫定5位につけた。「持ち味のショットが戻ってきた」と手応えを語った。
前週の男子ツアー、バンテリン東海クラシックで弟・力が8月に続くツアー2勝目。「うれしい」と喜ぶ一方で、通算勝利数で抜かれ、これまでは力が「結の弟」と言われることが多かったが「ギャラリーの方に初めて『力の姉』と言われた…。やばい」と危機感が募った。
今季はショットが安定せず未勝利で、活躍度を示すメルセデス・ランクもシード獲得圏外の68位と苦しむ。「弟が強くなり、その“サブ”にならないように」。史上初の男女のきょうだいでの連勝へ心を燃やした。(宮下 京香)