松山英樹を見たい! 雨でも5813人ギャラリー来場…7差41位発進も連覇へ「つなげられるように」


17番で右ラフから第2打を放つ松山英樹。初日1オーバー41位と出遅れた(カメラ・今西 淳)

17番で右ラフから第2打を放つ松山英樹。初日1オーバー41位と出遅れた(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(13日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 昨年大会覇者の松山英樹(30)=LEXUS=は2バーディー、3ボギーの1オーバー71で回り、首位のブレンダン・スティール(米国)に7打差の41位発進となった。1年ぶりの日本でのプレーは、雨天にもかかわらず5813人のギャラリーが来場。声援を一身に浴びた。ショットとパットがかみ合わず上位スタートとはいかなかったが、連覇への巻き返しを見せる。

 インスタートの13番パー3。松山はピン下5メートル強を沈めて初バーディーを奪った。「ナイス」の声援に右手を上げて応えると、小さく息を吐いた。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた1年ぶりの日本での試合。雨天にもかかわらず、昨年の初日を1345人上回る5813人のギャラリーが来場し、その大半が松山について回った。期待を受け止めながら「それを結果につなげられなかったのが残念。明日しっかりプレーしたい」と悔しがった。

 11番でフェアウェーからの第2打がグリーンを大きくオーバーした。ボギーでしのいだが「あそこに打っているようでは話にならない」と断じた。13番のバーディー後の14番パー5は、1メートル半のチャンスを決めきれない。「なかなか思うようなプレーができなかった。いいショット、いいパットが出ても結果につながらなくて、なかなか伸ばしていくような雰囲気にはなかった」。流れをつかめぬまま、18ホールが終わった。

 12日のプロアマ戦は体の痛みを理由に、途中で棄権した。米ツアーを通じて「背中痛」との発表があったが、この日のラウンド後に「背中ではない」とだけ口にした。懸命のケアと静養の結果、体調面の不安はなさそうだ。前夜は9月のプレジデンツカップで共に戦った世界選抜のメンバーを焼き肉でもてなした。“チャンピオンズ・ディナー”を「みんな喜んでくれてよかった」と振り返った。

 ホールアウト後に約1時間、球を打ち続けたこともコンディションに問題がないことを物語っていた。大粒の雨が降り出した午後4時以降もグリーンで球を転がし、精力的に調整。練習後は5分間にわたり、ファンに向けてサインを書き続けた。首位とは7打差。「少しでも縮めて、4日目につなげられるようにしたい」。実力者にとって、挽回の機会は十分にある。(高木 恵)

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