都玲華19歳、史上8人目アマVへ首位に3差6位発進 父に感謝「厳しいけど尊敬している」


2番、ティーショットを放つ都玲華(カメラ・頓所 美代子)

2番、ティーショットを放つ都玲華(カメラ・頓所 美代子)

◆女子プロゴルフツアー ミネべアミツミレディス 第1日(6日、北海道・真駒内CC空沼C=6420ヤード、パー72)

 アマチュアの都玲華(JクラシックGC)が5バーディー、3ボギーの2アンダー70で回り、首位と3打差の6位スタートを切った。ツアー通算2勝の川崎春花らと同じ2003年度生まれの19歳が、史上8人目のアマチュア優勝へ好機をものにする。ホステスプロで北海道出身の菊地絵理香(34)=ミネベアミツミ=が、5アンダーで単独首位に立った。

 最難関の最終18番グリーン。都は強風にさらされながら、集中力を高めた。3・5メートルのバーディーパットをねじ込むと、笑みが漏れた。「どの試合でも初日にずっこけちゃうんです。いいスタートは初めて」。最大瞬間風速15・9メートルの難コンディションにも屈しなかった。167センチの長身を生かしたダイナミックなプレーで、6位の好発進を決めた。

 9番から11番までウェッジでピンに絡めて3連続バーディーを奪うと、13番はチップインでスコアを伸ばした。ベストスコア67の父・英樹さん(52)が、今大会はキャディーとしてサポートする。英樹さんは10代で起業。座右の銘は「人生に夢があるのではない。夢が人生をつくるのだ」。娘はそんな父の背中を見て育ち、プロゴルファーへの憧れを強くした。徳島市内の自宅の庭には人工芝の40ヤードのアプローチ練習場がある。「子供たちにも夢をもって生きてほしい」と英樹さん。都も「どうやったら強くなれるか、必要なことを言ってくれる。厳しいけど尊敬している」と感謝する。

 コーチの石井忍氏が「集中力がハンパない。スイングに対する探究心も人一倍」と期待する逸材だ。腰の疲労骨折もあって、プロテストは2度失敗している。ツアー優勝を飾っている川崎春花、尾関彩美悠、神谷そら、桜井心那ら「ダイヤモンド世代」と同じ03年度生まれ。「刺激をもらっているし、尊敬もしている。今年は絶対にプロテストに受かって、毎週一緒に戦いたい」。ダイヤモンドの原石が、北の大地で輝きを放つ。(高木 恵)

 ◆都 玲華(みやこ・れいか)2004年2月18日、徳島市生まれ。19歳。生光学園高卒。父・英樹さんの影響で8歳からゴルフを始める。小学校高学年時にはサッカークラブに籍を置き、足腰を鍛えた。得意クラブは8アイアン。今季フジサンケイレディスでは36位でローアマチュアを獲得。日本女子アマ14位。息抜きは愛犬の「ココ」と「スリ」と過ごす時間。167センチ。血液型AB。家族は父と母・良子さん(46)、弟、妹。

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