「天才ゴルフ少女」須藤弥勒をパット名人の青木瀬令奈が絶賛「パットはトッププロに近い」


ラウンド後に青木瀬令奈(左)に抱きつく須藤弥勒 (カメラ・小泉 洋樹)

ラウンド後に青木瀬令奈(左)に抱きつく須藤弥勒 (カメラ・小泉 洋樹)

 女子プロゴルフツアーのゴルフ5レディスは1日から3日間、北海道・ゴルフ5C美唄Cで開催される。31日、プロアマ戦が行われ、史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)は、同じ群馬県出身の青木瀬令奈(リシャール・ミル)と同組で回り、チーム戦で準優勝した。

 「群馬の大先輩の青木プロは憧れの存在です。きょう、一緒にラウンドさせてもらって、とても勉強になりました。強風の中で、第2打のクラブ選択が的確で、びっくりしました。判断力がすごくて、そして、その判断力を生かすショットも、さすがでした」と弥勒は感動した面持ちで話した。

 弥勒は先週のニトリレディスもプロアマ戦(23日)に参加し、スポンサーの1社である楽天グループ・三木谷浩史代表取締役会長兼社長、医学博士の劉勇さん、Rakuten所属プロの稲見萌寧とチームを組んで優勝。この日は、2週連続のプロアマ戦優勝を目指してスタートした。優勝チームと並ぶ好スコアで回ったが、カウントバック(18番のスコアが良い方が上位。18番が同じ場合、17番、16番…で比較)で惜しくも準優勝。要所でパットを決めてチームの準優勝に貢献した。

 今季、パーオンホールの平均パット数はランク13位、全ホールの平均パット数はランク1位で、ツアー屈指のパット名人として知られる青木も12歳の「天才少女」のパッティング技術に太鼓判。「弥勒ちゃんのパットはすでにプロ並みです。しかも、トッププロに近い。私も参考になりました。(スマホで)動画を撮らせてもらいました」と絶賛した。

 小学生のアマチュアゴルファーながら12社・団体とスポンサー契約を締結する弥勒はゴルフ5と所属契約を結ぶ。今大会は第2日(2日)と最終日(3日)にBSテレ東の生中継で18番ホールのゲストリポーターを務める。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入りした。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、12社・団体とスポンサー契約した。ピアノも得意で今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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