◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(23日、宮崎・UMKCC=6545ヤード、パー72)
2位から出た「れいちぇる」こと臼井麗香(25)=フリー=が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、通算13アンダーで単独首位に浮上した。トップに立つのは2021年スタンレーレディス第1ラウンド以来2度目で、最終日をリーダーとして迎えるのは初めて。1998年度生まれの「黄金世代」では14人目の優勝者へ、自称「肉食系ゴルファー」が逃げ切る。2年連続年間女王の山下美夢有(22)=加賀電子=が1打差2位につけた。
フェアウェーを外そうが、グリーンを外そうが、臼井は粘った。そして訪れたチャンスはものにした。5番で5メートルを沈めて首位を捉えると、10、11番の連続バーディーで単独トップに浮上。「パッティングが良かった。流れを切らすことなくプレーできた」。主催者推薦での今季初戦。「れいちぇる」がコースで存在感を放った。
幼い頃は宝塚歌劇団を目指し、13歳までクラシックバレエ、ジャズダンス、ボイストレーニングを習った25歳は、自称「肉食系ゴルファー」でもある。「放っておいたら全ホールバーディーを狙いにいっちゃう」。キャディーに制御してもらいながらスコアをつくった。
オフの間に取り組んだ肉体改造も奏功した。「食べた瞬間に寝る、を繰り返した」結果、4キロ増量し人生マックスの51キロに到達。飛距離アップにつなげた。「黄金世代」14人目の優勝を懸けて2年連続年間女王の山下と争う最終日。「自分のゴルフをするだけ」とほほ笑みながら、「勝ちにいきます」と言葉を添えた。(高木 恵)