幡地隆寛が63のビッグスコアで急浮上 遅刻失格が「トラウマに…」3時間睡眠で20ホール


幡地隆寛

幡地隆寛

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、130位発進だった幡地(はたぢ)隆寛が5連続を含む8バーディー、1ボギーの63をマークし通算5アンダーとし、大きく順位を上げ、決勝R進出を決めた。

 3番パー5はグリーン周りのバンカーから第3打を2メートルにつけ、4番パー3はチップインバーディー。「めちゃくちゃ難しいアプローチだったけど、気持ちよく打てて、うまくラインに乗ってくれて入った。あれが、そこから3つ(バーディーが)くる起爆剤だったのかな」。5番から7番も、チャンスを決めきった。

 この日午前6時半から、第1ラウンドの残りを後半8番からスタートした。起床時間は3時50分。頑張って早めに床についたが、10時、11時と時計の針が進むばかり。結局深夜1時まで眠れなかった。昨年8月のSansan・KBCオーガスタ第2Rのスタートに遅刻して失格になったことが「トラウマになっている」と明かした。

 「6時間以上寝られないってなったときは、プレッシャーで寝られなくなってしまった。たまに一睡もできずに試合を迎えることもある」と苦笑い。あの日を機に、ツアーに持ち歩く目覚まし時計の数を増やした。「4時間我慢すれば帰れる。そういう気持ちで臨むようにしている」。寝不足の体に、好スコアが何よりの良薬となった。

 日本ツアーは未勝利ながら、3月には豪州とアジア共催のニュージーランドオープンで逆転優勝を飾ったプロ10年目の30歳が、上位を狙える位置で週末を迎える。「とりあえず賞金を稼ぎたい。まずは明日、今日と同じとまでは言わないけど、しっかりミスを修正して良いゴルフができるようにしっかり練習したい」。良質な睡眠をとって体を休め、週末のさらなる浮上に備える。(高木 恵)

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