
6番、ティーショット前に笑顔の佐久間朱莉(カメラ・今成 良輔)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2打差の単独首位で出た佐久間朱莉(しゅり、大東建託)が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算5アンダーで暫定首位をキープしている。前半は耐えながらも、8番で4メートルをねじ込んでバーディー先行。その後は11番、12番を連続ボギーとしたが踏みとどまり、イーブンパーで第2ラウンドを終えた。「最低1つは赤字(アンダーパー)という目標は立てていたので、17、18番どっちかは決めたかった一日だった」と悔しさも見せたが、ホールアウト時点で後続に2打差をつけ、リードをキープした。
予選2日間はツアー通算28勝の申ジエ(韓国)と同組だった。申は佐久間のプレーを見て「高いフェードを打ってボールが止まっていた。2日間見て、いいイメージをもらった」と高評価した。強い日差しで「グリーンも硬くて、手前が使えないホールも。(弾道高めのフェードを)やらないと、もっと難しいところに行ってしまう。やってうまくいけば、チャンスもあると思った」と佐久間。普段、試合では使わないショットも、練習や第1ラウンドで手応えをつかみ、ものにしている。メジャー仕様の難グリーンに対応するための作戦が奏功し、2日続けて好スコアをマークしている。
初優勝へ向けて好位置で大会を折り返した。「あと2日あるので、一日一日大切に。気持ちを切り替えて、赤字で回れるように頑張りたい」。国内男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司に師事する21歳が、メジャーの大舞台で悲願達成を目指す。