菅沼菜々「たくさんの方に来ていただいた方が燃える」不振脱出 67をマークし単独首位でホールアウト


18番でバーディーを奪い声援に応える菅沼菜々。通算6アンダーでホールアウトした(カメラ・今西 淳)

18番でバーディーを奪い声援に応える菅沼菜々。通算6アンダーでホールアウトした(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 14位で出たツアー通算2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。最終18番で「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、大歓声を浴びた。「去年、自分の調子が良くて最終日優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。極上のスマイルでファンの声援に応じた。

 昨季2勝を挙げて迎えた今季だが、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。オフの2月に右膝を痛めたことが原因だった。ダウンスイングで右膝が回らずに前に出て、体が開いてしまっていた。「けがをしてからスイングがずれていたけど、だんだん自分の思うようなショットができるようになった」と前週から徐々に復調。手応えとともに乗り込んだ茨城で、今季初の60台を記録した。

 “自称アイドル”を公言する菅沼の元に、SNSを通じて批判的なコメントが届くことも多い。「テレビに出たりオフにイベントに出たりで、練習をしていないんじゃないか、遊んでいるからだめなんじゃないかって言われた。でも、オフもしっかり練習していた。そう思われるのはいいけど、直接コメントを書かれることは、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。熱心なファンは多い。「応援してくれる人」のために、強い気持ちで頑張ることができる。

 コースでは常に見られていることを意識している。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を超えるギャラリーが詰めかけるなど今季最初のメジャー大会には、週末はより大勢の観客が訪れることが予想される。「たくさんの方に来ていただいた方が燃えるし、楽しい。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたいです」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに言った。

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