「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がツアーデビュー戦に向けて秘密兵器「Xシャフトのドライバー」を準備


「秘密兵器」の硬いXシャフトのドライバーを手に笑顔を見せる須藤弥勒(提供写真)

「秘密兵器」の硬いXシャフトのドライバーを手に笑顔を見せる須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=が8月に予定されている日本女子プロゴルフツアーのデビュー戦に向けて「秘密兵器」を準備していることが13日、分かった。それが硬いXシャフトのドライバー(ヨネックス社製)だ。柔らかいシャフトでしなりを使って飛ばすことより、硬いシャフトで正確性を優先。「硬いシャフトのドライバーに慣れてきました」と弥勒は自信を持って話した。

 シャフトの硬さは大きく分けて6種類。柔らかい方からL(レディース)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、SR(スティッフ・レギュラー)、S(スティッフ)、X(エキストラ)。多くの女子プロがSを選択している中、中学1年生の弥勒はXを使用している。

 弥勒のドライバーコーチで、400ヤード超の飛距離を誇るドラコンプロの松本一誠は「弥勒選手の場合、瞬発系の筋肉が強く、クラブを振る加速が一般男性よりも速い。柔らかいシャフトでは左に曲がってしまいます。柔らかいシャフトを使えば、もっと飛ぶでしょうが、自分の思った所へボールを運びたいので、硬いシャフトを使っています」と説明した。さらに「15歳くらいになって体ができあってくれば男子プロが使っているようなXXのシャフトを使わなくてはならなくなるかもしれません」と、弥勒の潜在能力を高く評価した。

 弥勒は今年の8月6日に13歳の誕生日を迎え、日本女子プロゴルフツアーが定める出場可能な年齢に達する。8月6日以降にレギュラーツアーのデビューが予定されている。正確性を重視したドライバーで女子プロに挑む。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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