◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第3日(20日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6505ヤード、パー72)
3打差4位からスタートした川﨑春花(村田製作所)が9バーディー、ボギーなしの63で回り、通算20アンダーで首位に立った。前日の第2ラウンドで臼井麗香(フリー)がマークした大会コース記録に並ぶビッグスコアで20アンダーの大台に乗せた。川崎は2週前の前戦ミネベアミツミレディスに続き、2大会連続優勝を目指す。
通算19アンダーで1打差2位に三ケ島かな(ランテック)、通算18アンダーで2打差3位にパリ五輪日本代表の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が続く。首位から出た臼井は通算17アンダーで3打差4位で追う。
今大会は、ラフは短く、グリーンはボールが止まりやすく、好スコアが出る設定となっている。さらに5番パー4(360ヤード)のティーエリアが前方に設定され、実質255ヤード。第2ラウンドの平均スコアは3・2203(イーグル9人、バーディー76人、パー31人、ボギー2人)。2009年ツアー選手権リコーカップ第1ラウンドの4番パー4(358ヤード)の平均スコア(3・6087)を超えて、ツアー史上、最も易しいパー4となった。この日も5番の平均スコアは3・3231(イーグル5人、バーディー37人、パー20人、ボギー3人)とツアー史上2番目の易しさとなった。
日本女子ツアーの最多アンダー記録は、24アンダー(3日間大会は2003年のミズノクラシックでアニカ・ソレンスタム、4日間大会は2016年大王製紙エリエールレディスでテレサ・ルー)。複数の選手が24アンダーを超える可能性があり、21年ぶりツアー記録の更新はほぼ確実な情勢だ。
優勝ラインについて、3位の山下は「30アンダーは行かないけど、28アンダーか29アンダーくらいでしょうか」と予想。首位の川崎は「26アンダーとか? 分かりませんけど」と、やはり、ツアー記録更新は必要であることを明かした。2位の三ケ島は「優勝スコアは想定しません。想定して、そのスコアに達したら、そこから伸ばせなくなるので」と、前人未踏のアンダー記録の戦いを覚悟するように話した。
暑さを考慮して、この日は普段の大会より、スタート時間が早められ、午後零時40分過ぎに全選手がホールアウト。それでも、午前中に気温が34・7度に達し、猛暑との戦いとなった。晴天で最高気温は35度に近づく予報となっている最終日も「熱すぎる」スコアの伸ばし合いが繰り広げられることになる。