金谷拓実がPO制し今季2勝目 「優勝できて自信を取り戻せた」 合宿で得意のパッティングが復調


優勝トロフィーを手に笑顔を見せる金谷拓実 (カメラ・馬場 秀則)

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる金谷拓実 (カメラ・馬場 秀則)

◆男子プロゴルフツアー ACN選手権 最終日(6日、兵庫・三木GC=6993ヤード、パー71)

 5打差6位から出た金谷拓実(Yogibo)がH・W・リュー(韓国)とのプレーオフ(PO)を1ホール目で制して開幕戦の東建ホームメイトカップ以来、今季2勝目を手にした。18番パー5で行われたPOでは、バンカーからの第3打をピン左1メートルにつけた。バーディーパットを沈め、優勝が決まった。「最近は優勝争いにも加われないようなプレーをしていたので、悔しい思いをしていた。優勝できて自信を取り戻せた」。半年ぶりの優勝を挙げ、喜びがあふれた。

 5番でバーディー先行とすると、6番で8メートルをねじ込むなど、4連続バーディーを奪った。9番を終えて16アンダーとし、単独首位で前半を終えた。後半は2組前のリューとデッドヒート。20アンダーで並んだ最終18番では、第2打が奥のラフに。アプローチはカップを3メートルオーバー。パーとなり、POへ突入した。

 今季は開幕戦で優勝も、その後は得意のパッティングが不振に。ANAオープンからの5連戦を前に、アマチュア日本代表のガレス・ジョーンズ・コーチ(豪州)や、元チームメンバーと合宿を行った。千葉県内のゴルフ場で3日間、朝から日が暮れるまでみっちり練習した。パターでは「同じように構えたり、目線が変わらなかったり、ストローク」の部分を重点的に取り組み、合宿前に「1・7521」だった平均パット数は今大会終了時点で�\x8C1・7310」と向上した。

 米下部(コーンフェリー)ツアーの2次予選会(11~12月、米5会場)にエントリー済み。「チャンスがある限り挑戦したい」と尊敬する東北福祉大の先輩・松山英樹の背中を追う。賞金ランクは2位に浮上し、トップの平田憲聖とは約2000万円差に縮まった。次週のメジャー、日本オープンからは高額賞金の大会が5試合残る。「大きな弾みになった」。昨年は賞金ランク3位で、惜しくも達成できなかった賞金王戴冠(たいかん)を目指し、秋の終盤戦を彩るビッグトーナメントへと向かう。

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