石川遼、ショットインイーグルでギャラリーを沸かせるも直後に「打ち上げの距離感をミス」


通算4アンダーの22位でホールアウトし同組の選手と握手を交わす石川遼(カメラ・今西 淳)

通算4アンダーの22位でホールアウトし同組の選手と握手を交わす石川遼(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第2日(25日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 首位と5打差の22位から出た石川遼(カシオ)は1イーグル、2バーディー、2ボギーの68で回り、通算4アンダーの22位で第2ラウンドを終えた。「イーグルがあったので、その分の2アンダーという感じ。内容的にはパープレー。きょうの方が内容が悪い」と連日の68にも表情を曇らせた。

 10番から出て、13番で6メートルを沈めてバーディー先行。最大の見せ場は17番だった。「(ボールの)ライが悪かった」という右ラフからの第2打で、4ユーティリティーを握った。狙い通り、グリーン手前のバンカーを越え、花道にキャリー。ボールの勢いは止まることなく、奥に切られたピンに吸い込まれた。「入ったところは見えなかった」が、ギャラリーの大歓声でショットインイーグルを知り、佐藤賢和キャディーとハイタッチを交わした。

 割れんばかりの拍手の中、グリーンに向かった石川。ボールを拾い上げると、両手を高々と上げ、ギャラリースタンドに向かって投げる場面もあった。だが、わずかに届かず、やり直しになり、「(観客席への)打ち上げの距離感をミスして届かなかった」と冗談を交え、笑いを誘った。

 今週は開幕前からショットに不安を抱えている。この日もアイアンショットの精度に苦戦し、ピンそばのバーディーチャンスにつける回数も少なかった。8位に入った2週前のメジャー、日本オープン時のショットを理想とし、「その分、ちょっと厳しい戦いになってしまっている」と首をひねった。それでも「ドライバーからパッティングまで良くできるので、頑張りたい」と前向きに話す。昨年は日本勢最高の4位に入った大会。取材後は2年連続トップ10入りを目指し、調整へと向かった。

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