稲見萌寧「久々にテレビがついてくれた」 国内1年4か月ぶりの60台 2戦連続予落から1差4位


4位発進の稲見萌寧(カメラ・高木恵)

4位発進の稲見萌寧(カメラ・高木恵)

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第1日(28日、宮崎・UMKCC=6538ヤード、パー72)

 開幕から2試合予選落ちが続いていた2020―21年シーズン賞金女王の稲見萌寧(もね、フリー)が4バーディー、1ボギーの3アンダー69で回り、トップと1打差の4位につけた。「60台が出たというのは大きい」と振り返ったこの日の18ホール。日本ツアーでのアンダーパーは昨年の延田グループ・マスターズGCレディース第2ラウンド(R)以来、60台は23年11月のJLPGAツアー選手権リコー杯最終R以来だった。

 主戦場を日本に戻し、スイングを作り直して迎えた今季は、試行錯誤が続いている。開幕戦初日に82をたたくなど、2試合連続予選落ち。「アンダーはプライベートを入れても今年は2回目ぐらい。ミスはあるけど、ミスの幅がちょっとマシだったし、3試合の中でアプローチが一番よかった」と好スコアの要因を挙げた。

 スイングの完成度は「まだ30%」というものの、復調の兆しが見えてきた。7番パー3をチップインパーで切り抜けると、8番パー5は83ヤードの第3打を52度のウェッジでピン手前1・5メートルにつけた。9番では9メートルを沈め、連続バーディーを奪った。「ちょっと悩んではいたけど、こんな感じで頑張って今日アンダーが出るんだなって。やってきて間違ってはいないのかなというはある。成功体験をどんどん積み重ねていくしかない」

 上位で迎えた17番で、懐かしい感覚があった。「セカンドを打つときに、久々にテレビがついてくれた。後ろからテレビに撮られている、っていう久しぶりな感じ」と笑顔を見せた。アイアンを今週から以前のものに戻し、スイング軌道に意識を向けている。「順位がどうというよりも、このまま、明日も明後日もちゃんといい状態でプレーできたらと思う」。力まずに、目の前の一打に集中する。

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