
地元で初優勝を目指す菅楓華(カメラ・高木恵)
◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(29日、宮崎・UMKCC=6538ヤード、パー72)
開幕から2戦連続で2位に入ったプロ2年目の菅楓華(ニトリ)が1イーグル、5バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマークし、通算6アンダーで首位に浮上。地元での初優勝に王手をかけた。
宮崎出身の19歳は「昨日からショットは良かった。あとはパターが入ってくれればいいなという感じだった。今日はすごくかみ合ってくれた。地元での上位争いができてすごくうれしい」と笑顔になった。
10番パー5のイーグルで加速した。残り40ヤードの第3打を48度のウェッジでカップに沈めた。「寄せにいっていたので入ってすごくびっくりした。そこからいい流れで後半を回れた」。11番で6メートルを沈め、12番では第2打を2メートルにつけて連続バーディーを奪った。
アイアンショットの精度が持ち味の菅だが、迷いのないプレーの速さも魅力の一つだ。「あんまり考えたくなくて、決めたらすぐに打つっていうのが、もうずっと昔からのルーチン。そこは本当に変えずにいる。せっかちっていうのも多分あるけど、早く終わりたいっていうのもある」。前週までの2試合、優勝争い中もペースは変わらなかった。
会場は実家から車で20分の距離にあり、今週は家から通っている。日章学園高時代に毎週水曜日に練習ラウンドを行ったコースで、大会は小学生の頃から毎年のように観戦に訪れた。2打差6位につける笠りつ子の10年前の優勝も記憶に残っている。
優勝を逃した今季2戦の反省点に「最終日にバーディーがあまり多く取れなかった」ことを挙げた。開幕から3戦連続の最終日最終組。「気持ちの面ではすごく自信がついている。最後はパターがカギになる。しっかり自分のプレーに集中して、あとは気合と根性でバーディーをたくさん取れるように頑張りたい」。目標に掲げる10代での初Vへ、地元での勝機をものにする。