
69で回り順位を上げた笠りつ子
◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(29日、宮崎・UMKCC=6538ヤード、パー72)
21位から出た笠りつ子(京セラ)が6番からの3連続を含む4バーディー、1ボギーの69をマークし通算4アンダーの6位に浮上した。「いい位置にいるので、明日は無駄なボギーを打たないようにいきたい」と力を込めた。
前週のVポイント×SMBCレディスでは、最終日に第2ラウンドでのルール違反が発覚した。13番で第1打を左のレッドペナルティーエリアに打ち込んだ。同エリアからの救済として2度ドロップしたが、1回目でドロップしたボールがインプレーだったことが判明。「誤所からのプレー」のため2罰打が科され、最終順位は7位から13位に変更された。
「私の認識不足。自分がルールを勘違いしていたことがいけない。失格になると思っていた」と猛省した。最終日のプレーを終え、タクシーの中でスマートフォンを開いた際、騒動になっていることを知った。様々なコメントを目にしショックを受け、涙が止まらなかった。携帯電話を車内に忘れたほどだった。25日に自身のインスタグラムを更新し「私の認識不足と勘違い」だとして「深く反省をしています」と謝罪している。「今週は今週。気持ちは切り替えている」。必死に気持ちを立て直し、今大会のティーグラウンドに立った。
37歳のベテランは、オフから食事に気をつけながら体を作ってきた。「20代の頃のまま食べていると、そのままついてしまうので、そこは抑えながら過ごした」。ハワイ合宿中も大好きなパンケーキ、ドーナツ、アサイーボールを我慢。自炊しながら体調管理に努めた。
2015年に制した大会で、21年ヨネックスレディス以来のツアー7勝目のチャンスが到来した。「4年ぶりということを知らなかった。けっこう長い月日がたったなと思うので、優勝カップを取れるように頑張りたい」。トップとの2打差を、懸命に追う。