長女・遥加の初優勝に父・工藤公康氏「この1勝の方が全然うれしい」 解説で現地参戦できずも笑顔満開


2010年9月、父の工藤公康(右)が見守る中、アプローチ練習する長女・遥加

2010年9月、父の工藤公康(右)が見守る中、アプローチ練習する長女・遥加

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 最終日(30日、宮崎・UMKCC=6538ヤード、パー72)

 プロ野球・ソフトバンク元監督の工藤公康氏(61)を父に持つプロ15年目の工藤遥加(32)=加賀電子=が、5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算10アンダーで3位から逆転し、ツアー初優勝を飾った。2011年8月のプロ転向から267戦。4991日目での優勝は、1988年のツアー制施行後では鬼沢信子の7242日に次ぐ史上2番目の遅咲きとなった。ホールアウト後は父への感謝が、涙とともにあふれた。

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 父の工藤公康氏はこの日、巨人・ヤクルト戦の解説のため、東京Dで娘の吉報を受け取った。「15年目にして初めて勝つことができた。もうそれだけで十分。(今年成長したのは)メンタルの部分。本人の努力です」と祝福した。「これまでいろいろ苦労しているので」と最後まで緊張は隠せなかったが、通算224勝を挙げた左腕で、ソフトバンクの元監督はスマートフォンで最終ホールを見届けると「(自身の勝利より)この1勝の方が全然うれしい」と大喜び。「家に帰ってからじっくりと余韻に浸りたい」と満面の笑みで語った。

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