◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 第2日(11日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)
1985、93年覇者で67歳のベルンハルト・ランガー(ドイツ)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算3オーバーの54位で予選落ちした。41度目出場の今大会を最後に、マスターズに別れを告げる。
ランガーは2023年のフレッド・カプルスの63歳186日を上回る、67歳227日での予選通過が目前だった。最終18番で第2打をグリーン左に外し、アプローチも3メートルと寄せきれず。パーパットを外し、予選通過ラインに1打届かなかったが、パトロンの歓声に手をあげて応えた。
「昨日、1番ティーに向かって歩き始めた瞬間からスタンディングオベーションを受け、観客の皆さんから本当に拍手喝采をいただき、泣きそうになった。『さあ、しっかりしろ。ゴルフはまだこれからだ』と。このコースで素晴らしい思い出がたくさんある。初めてここでラウンドした時、すぐにこのコースのとりこになり、幸運にも2回優勝し、その後何年もここに戻ってくることができた。この2日間は本当に特別な時間だった」
ドイツの小さな村に生まれ、独学でゴルフを学んだ。1972年に15歳でプロ転向し、85年マスターズでドイツ人初のメジャーチャンピオンになった。41度のマスターズ出場に「全く想像していなかった。まさか自分がアメリカでプレーすることになり、アメリカ人と結婚してアメリカに住み、子供を育て、世界最高のトーナメントで優勝するなんて、夢にも思っていなかった。本当におとぎ話のようだ」とかみしめた。